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凛「え！やったねAー！」
教室に入るなり凛のもとへ駆け寄り、挨拶できた！と報告。
凛は私の手を握って喜んでくれた。
松「何ナニ？なんかいいことあった？」
松川くんにも今朝のことを報告したら、やるじゃ〜んと大きな手で頭を撫でられた。
凛「今が一気に仲良くなるチャンスじゃない？」
それ、私も思った。
せっかく少しだけ近づいた岩泉くんとの距離、このまま何もしなかったらこの前と一緒。
きっと今が “なんでもない存在” から抜け出すチャンスだ、！
「…今日の昼休み、！」
松「おぉーし俺に任せろ」
岩泉くんと仲良くなろう作戦第1弾、実行です！
そして、昼休み。
松川くんに連れてこられたのは屋上に続く階段。
前みたいに廊下でお喋りだと思ってたのに、！
松川くんによると “ウキウキ♪屋上ランチ〜寒いから屋上はやめといたけど超青春じゃね編〜” らしい。
花「遅ぇぞお前らー」
先に来てたらしい花巻くんと岩泉くんが、踊り場から顔を出していた。ほら、と凛に肩を押されて岩泉くんの隣へ。…近いよ〜、！！
松「あれ、今日購買なんだな。珍し」
岩「おー。米炊くの忘れてよ」
花「それで足りんの？」
岩泉くんの手元には購買のパンが2個。
対して松川くんはでっかいタッパだし、花巻くんはコンビニのカツ丼。
このくらい食べないと部活まで保たないんだろうな〜
岩「購買ナメてたわ。チャイム鳴ってすぐ行ったのに全然買えんかった」
しょげた岩泉くんをちらりと見ると、その奥の花巻くんと目が合った。口ぱくぱくさせて私に何か伝えようとしてる？
「(？？、お、か、ず…、！)」
「いっ岩泉くん、腹の足しにはならないだろうけど…好きなのとって」
我が家ではお弁当作りは私の仕事。って言っても特別料理が得意なわけでもない。
こんなことならもっときれいに作ったのに〜…！！
岩「…え、いいのか！？」
「う、うん！」
岩「じゃあこれ、もらうな」
岩泉くんが選んだのは玉子焼き。
ちょっと焦げて不格好だけど、うまい！と目を輝かせて食べてくれた。ありがとな、と嬉しそうに笑う岩泉くん。
子どもみたいな笑顔に、
私はまたノックアウトされてしまったのだった。
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風花 - めっちゃいいお話ですね推しがテーマでキュンキュン×２でした (12月10日 19時) (
レス) @page46 id: e49a6fb07b (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 初めまして美羽です一目惚れでした。読みました続きを楽しみにしてます！ (10月11日 1時) (レス) @page13 id: 3d5ecef508 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：心晴 | 作成日時：2023年10月6日 0時
