＊ 白 の 悪 党 ＊ White Rascals

◇ ページ38

.







落ちてる鉄パイプを拾って、どうやら借りていいらしいバイクに跨った。





エンジンはフル加速


片手の蛇行運転






『 S.W.O.R.Dその辺どかないと轢くよ！ 』





その声で、S.W.O.R.Dの人たちは一旦退く。





馬鹿な敵達は、隠した鉄パイプに気づいてないのか、集団でかかってきた。



そんな奴らには、鉄パイプは使わずにバイクで突っ込んでいく。






『 あぁもう、やっぱ邪魔！！ 』







めんどくさくなって、持ってた鉄パイプを敵めがけて思い切り投げた。



案の定、２,３人が餌食になって倒れるのが視界の端に映る。





１度止まって、Uターンして戻る。





上手くS.W.O.R.Dの人達を避けながら、人数の多いDOUBTの集団を見つけては潰しにいく。




DOUBTを潰しながら、ふと思った。






ー…" ちょっと、破天荒すぎた？ "







あまりにも人数の多いDOUBTに腹が立ったのと、体を使って喧嘩するほど体力も残ってなかったから、思わず強行手段に出たけれど。


ふと気付いて、少し反省。









『 …でもやっぱめんどくさいわ、 』









さすがにRUDEのバイクを壊すわけにもいかないから



バイクは置いて、素手で戦うことにした。






こんな状態でも案外身体は動く。






あたしが捕まってたことを知ってるのか



背中合わせでRUDEのピーが戦ってくれてる。







ピー｢ お前…っ、休んでろよ！ ｣





ROCKEYと同じことを言う。


ならば、返しも同じ。





『 こんなとこで、休んでちゃ…っ、

喰われて終わりだわ…っ、 』



ピー｢ 出来るだけ助けてやるけど、

どうなっても知らねぇからな！！ ｣



『 …ふっ、(笑) 上等！！ 』






ピーがDOUBTの奴を引きずり回して私の方へぶん投げる。


あたしはそれを渾身の回し蹴りで仕留める。






そんなコンビプレーも、


あちこちで披露されている。






さっきはヤマトと日向が息ピッタリの攻撃を見せていた。






チハルと古屋



タケシとKOO



コブラと右京






少し前まではありえないこの光景も



S.W.O.R.D地区を守りたい という



思いが一致した結果。






.

◇→←◇

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す