子犬みたいな彼 (ページ4)

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向井 side

　

　

　

Aちゃんが出ていって数時間後、

　
俺はあれから寝ちゃってて

外の宅配便のトラックの音で目が覚めた。

　

一応家にいる身だからちゃんと荷物は受け取って寝室に置いといたけどいいのかなあ。

　

　

向井｢うわあ、うまそ … ｣

　

机の上に並んでるプレート。

　
トーストにサラダにスクランブルエッグなどなど、ありきたりな朝ご飯のようで温まるもの。

　

〝起きたらチンして食べてね！トーストもね！〟

　

　

そんな置き手紙にクスッとしながらも

ちゃんとAの言う通り温める。

　

　

＿＿＿＿〝もうすぐデビューかSnowMan！〟

　

　

携帯青い鳥のアプリを開いて見た瞬間

そんな記事が目に飛び込んできた。

　

だけど俺は

その記事を見なかったように静かにもう一度携帯を机の上に置きもう既に温まっているであろうプレートを手に取る。

　

　

　

向井｢ …… デビュー、か、｣

　

　

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向井｢うーっし、レッツゴー！｣

　

　

まずは俺の部屋に寄って必要最低限の洋服やらかばんやら全てを車に詰め込んで、

当分帰ってこない部屋を少し掃除して鍵をかける。

　

たった2ヶ月、

そんな現実から目をそらす俺を許してください。

　

玄関に飾ってある〝ある写真〟に向かって告げたあと俺は部屋をあとにした。

　

　

そして向かう先はAの仕事場。

　

場所がわからないとか考えてもいなかった俺は車乗った瞬間慌てたけどカーナビに登録してあったからラッキーやってんなあ、

　
流石やるやん、A。(笑)

　

　

都合いいことにAの会社と俺の部屋はそんなに遠くなかったから車を走らせる。

きっと驚くやろうな、

　

Aのことを想像してニヤけてる俺を見たらきっとバカにされて笑われるんかな。(笑)