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94話不穏な内容ページ4

どうやらヨークシンへの移動中にネオンが占い師としての仕事をやったものの中に不穏な内容が記されていたようだ。きっと幻影旅団の襲撃についてだろう。それで予定が急遽変更になり、護衛組でとある三品を競り落とすことになった。

緋の眼と言われた時のクラピカに多少の動揺が見えた。やっぱり緋の眼目的での護衛かな。

イワレンコフ、トチーノ、ヴェーゼの三人が競り組になった。俺は三人にとある不思議道具を渡した。

「これは？」

『これは三人が重症を負ったら勝手に回復してくれる代物さ。使い捨てだから使わなかったら護衛任務終わった後に返せよ』

「こんなに凄いもの俺たちにくれちまっていいのか？」

『あぁ、もちろん。』

そんな会話をしているとクラピカが俺に問いかけてきた。

「なぜお前はそんな凄い代物を三つも持っていた？まるでこのオークションの襲撃が分かっていたかのように見えるな」

そんなに怪しい行動には見えなかったと思うが彼の中では何か引っかかったのだろう。

『正確に言えば十個持ってるな。もちろん君たちにも今からあげてたさ。ただ三人は一番危険とされているオークション会場で競りをすることになる。優先度でいえばこうなるだろう？』

「……すまない、それもそうだな。」

『ほら、この通り君にも渡しておくよ』

そして、全員に渡し、それぞれの担当の場所へと移動し始めた。