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106話電話ページ16

〜クロロside〜
俺は今、団員全員を盗んだ能力で占い終わった後、鎖野郎について知っているであろう人物へと電話をしていた。

『もしもし、Aです、何か用か？』

「あぁ、鎖を使う念能力者が仲間にいないか？」

『悪いが知らない、俺は途中からノストラードファミリーのボスの護衛についたんだが、系統すら知らない。』

「本当にそうか？」

『何が言いたい？』

「仲間の能力だぞ？それを知らずに連携がとれるか？」

『じゃあ問うがお前は切り札を旅団に教えてるか？』

「……いや」

『それと一緒だ。古株だったらまぁ分からないが俺がボスを護衛してまだ数日しか経っていない。そんな奴には緊急時しか能力は見せたがる奴はいないよ。』

「そうか……、ならわかった。用事は終わりだ、じゃあまた今度」

『じゃあまた』

ﾂｰﾂｰ

「団長、今の相手は誰だ？」

「ノストラードファミリーの護衛の知り合いだ」

「何かわかったの？」

「いや、どうやらそいつはまだ信頼されてないのか能力の系統さえ知らないらしい」

「そっか、宛が外れちゃったね」

まぁ、本当のことを言ってるかはわからないがな、それにもしかしたら……

「もしかしたらAのことをこちら側に付かせることもできるかもな」

「何!?Aだって!?それはどういうことだ、団長！」

「あいつ、俺がゾルディック家に殺されてないと知ってたのに死体のダミーについて何も言わなかったらしい。つまり、Aはノストラードファミリーの護衛であると同時に裏切り者でもある。」

何が目的なんだろうな、あいつは。