私に彼氏ができない訳がない【まふまふ】 (ページ4)

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『はいっ！抹茶フラペチーノですよね？』

「あ…ありがとうございます、ここまでしていただいて」

広いソファ席に猫のように縮こまりながら、マスクを少しずらしながらフラペチーノを飲んでいる。

なっ、なんかこれデートっぽくない？！
非リアには少々刺激が強すぎるぜ…！！

黙々とフラペチーノを飲むイケメンさん。
向かい合って紅茶を飲む私。

…はっ、話題話題！

『イケメンさんは、恋人とかいるんですか？』

「えっ、と……」

少しの沈黙。

…今の私の発言、すごく誤解を招くものじゃなかった？

冷静に、笑顔は保ったままでさっきの発言を思い返す。

『イケメンさんは、恋人とかいるんですか？』

大失態だ。
イケメンさんって何？！どういう呼び方？！
ってか恋人とかいるんですか？って何？！狙ってるとか思われちゃったらどうしよう？！

か、考えすぎかな…？
本当に非リアは経験が少なくて困る。

「まふまふ、って呼んでください」

『ま、まふ？』

「あだ名のようなもので…はは」

うぉぉイケメンスマイル？！
いや、まふまふスマイル？！

『あっ、そんなこと言うんだったら、私はAって呼んでください！あと、タメ口で大丈夫ですし』

「…そう？じゃあ、Aさん。僕は、恋人はいません。」

『嘘だ。』

即答していた。