夜に紛れ＿＿。◇ 第一章【時透無一郎】 (ページ9)

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お館様,9 ページ9

○。お館様

耀「お早う皆
　今日はとてもいい天気だね

　空は青いのかな？

　顔ぶれが変わらずに
　半年に一度の“柱合会議"を迎えられたこと
　嬉しく思うよ」

傷…？いや病気か？

この人がお館様？

刹那、砂利に頭を押さえつけられる

速い
全く反応できなかった

この…！！
必死に抵抗しようともがいて、
顔を少し上げる

！！
気づいたら柱のみなさんが
ぴしっと一列に並んでいた

不「お館様におかれましても
　ご壮健で何よりです
　益々のご多幸を切にお祈り申し上げます」

耀「ありがとう
　実弥」

ゆっくりと腰を下ろすお館様

甘「(私が言いたかった
　お館様にご挨拶…)」

不「恐れながら
　柱合会議の前にこの竈門炭治朗なる
　鬼を連れた隊士について

　ご説明いただきたく存じますが
　よろしいでしょうか」

知性も理性も全く無さそうだったのに
すごいきちんと喋り出したぞ

耀「そうだね
　驚かせてしまってすまなかった

　炭治朗と禰豆子のことは
　私が容認していた
　そしてみんなにも
　認めてほしいと思っている」

悲「嗚呼…たとえ
　お館様の願いであっても
　私は承知しかねる…」

宇「俺も派手に反対する
　鬼の連れた隊士など認められない」

甘「私は全てお館様の望むまま従います」

時「僕はどちらでも…
　すぐに忘れるので…」

胡「…」

冨「…」