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運命の灯火,45 ページ45

◯。運命の灯火



でも、なんでなのか分からない

それから何故か視点が変わる
そこは、一面血だらけで

その中に師範が立っていた
朝日が眩しい朝だった



『あ、ぁぁああぁ"ぁ、!!』



師範の声は感情に
訴えかけるように響いた

痛い
苦しい
辛い
さっきの感情が
蘇ってくるように感じる

何故かは分からなかった

膝から崩れ落ちて、
泣いていた
息を殺しながら、
でも殺しきれていない嗚咽をしていた
いろいろな布を握り締めて泣いていた
布は血まみれで不清潔だと思った

師範は離さなかった

何故なのか分からなかった

何故離そうとしないのか分からなかった
何が悲しかったのだろう
それを問いたくても、
何故か声が出せなくて、困惑した
僕も息が詰まって苦しかったから

自分の心の奥深くで渦巻いたり
波打ったりしているのは何なのだろう
どん底に叩きつけられた、
この気分になったのは何故だろう
この込上がってくる何かは
一体何をしたいのだろう

自分すらも分からなかった

急に息が苦しくなる
心臓が苦しかった
肺も苦しかった

勢い良く布団を
めくって押さえつけた

溺れいたような
そんな気がした
水の奥底に沈んでいて、
やっと抜け出して空気を吸えたような
そんな気がした
そんな感覚だった

起きた姿勢を不思議に感じた
まるで人の首を締めているみたいだ
僕が誰かに
襲われたみたいじゃないかと、

体は汗でびっしょりで
服もベタベタと体に張り付いている
着ていてとても不快感を感じる

身体は鉛みたいに重く
どっと疲れが来た感じだった
寝たはずなのに
疲れたのが不思議だった

何故なのか
何に恐れているのか
こんなになる理由は
何なのか

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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:下倉琉羽 x他1人 | 作成日時:2021年10月10日 11時

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