運命の灯火,40 ページ40
◯。運命の灯火
帰ったら、鍛錬した後よりも
疲れた気がした
何故かは考えても、
ふわっとわかった気がしても、
闇に消えていくようで、分からなかった
分かる気がするのに、
もう少しで分かるのに
という感覚がなんとも
もどかしく感じた
いろんなところに連れ回されたが
足も鍛錬をしているときよりも
疲れていないし、
筋肉も悲鳴を上げるほど動いていない
息も上がるほど走り回ったわけではない
菅「どう?楽しかったでしょう」
そう問いかけてきた
楽しかったか?
と、そう問われれば楽しかった
いつもよりも
脳がスッキリしたような
温かく感じたような
言葉では表せないような、
霞のように包み込む感覚がある
気持ちが高揚したのがわかったし、
心は安心している
これが幸せということなのかとも
考える程だ
時「うん、疲れた」
菅「疲れたことはきいてないよ?!」
時「うんって言ったじゃん」
千佳さんは無視して、
風呂に入った
今日は凄く満足感があった
何かに満たされていた
いつもよりも気分が良かった
その代わり、どこが疲れた
とは言えないけど
どこかが疲れた
どっと疲れた
お湯が体に染み渡って
とても気持ちよかった
ウトウトと眠気と格闘しながら
風呂から出た
その後はいつも通りの日常で
寝間着に着替えて、
夜ご飯を食べて、寝た
いつもよりも
眠りにはいるのが早かった気がする
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作者名:下倉琉羽 x他1人 | 作成日時:2021年10月10日 11時