運命の灯火,36 ページ36
◯。運命の灯火
次の日は、
師範とその継子だという人達が来た
師範を除くと三人
女一人に男二人
みんな隊服を着ていて、
刀をさしていたのでかなり物騒だなと
心のどこかで思ってた
女の人は、
ポワポワした犬ぽい人
男の人は、
鳥って感じの人、群れをつくる鳥
あとそれと、
真面目なうさぎ
久保に関しては、名前を呼ばなかったから
覚えていなかった
菅「無一郎だって〜
女みたぁーい、あた」
『男子なんだから、
駄目なんですよ?』
久「はっは、怒られてやんの!」
大「お前も調子乗るな」
凄く賑やかだった
継子という三人の人達は仲が良さそうで
師範もその中に入って
ニコニコと笑っていた
今の師範と雰囲気が全く違っていて
年齢相応って感じだった
所作の一つ一つは、丁寧で
全く変わっていない
けれど、どこかあどけなさがあって
ふわっとした優しさがあって、
夜、血まみれになって
鬼を斬っているなんて、想像もつかない
そんな雰囲気を纏っていた
この人達の空気が、
雰囲気がとても楽しかった
大「無一郎、怪我が治ったら
ビシバシ鍛えてやるからな」
『それは師範の役目なのですよ
天哉くん?』
久「結局、大和も怒られてんじゃん」
ここに来て初めて
こんなに賑やかになって
怪我が治ったらここの中に入れるのが
嬉しく感じて
何故か、何故だか分からないけど
ひと粒の涙を流した
慌てて拭う
前には師範と久保さんがいて、
師範が久保さんを揶揄っている
みんな楽しそうで、
僕が泣いたのは全く気づけれなかった
でも、そっちのほうが都合よく感じた
この人達は優しいと思うから
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作者名:下倉琉羽 x他1人 | 作成日時:2021年10月10日 11時