一時の憩い,18 ページ18
○。一時の憩い
銀「無一郎任務ヨ」
時「うん」
降りてきたのは無一郎くんの鴉の
銀子のようで任務を伝えに
来てくれた様だった
銀子は琉を見つけると
きりっと睨む
銀「琉マデイタノネ
アーアー嫌ダワ
早クイキマショ無一郎」
琉「コッチノ台詞ダ
イクゾ夜宵」
隊服の上に羽織っている羽織りを
くちばしでつまみグイグイと引っ張られる
無一郎くんは背中を押されている
なんだか鴉に襲われてる気分になる
『えぇっ?!
羽織りがほつれてしまうから
放してくださいまし!!』
時「ちょっと、銀子っ
師範、行って参ります」
『ええ、ご武運をお祈りしております』
銀子に背中を押されながらも
こちらを向いて手を振ってくれる
わたくしも振り返すと
彼は行ってしまった
一つため息を吐くと、
琉を腕に乗せる
『嗚呼もう、
琉仲良くしなさい』
琉「ア奴トハドウモ仲良ク出来ン
一生ニカケテ無理ダロウ」
深い溜息が竹藪の中に消えていった
辺りは静けさを取り戻す
さっきまで無一郎くんとお話をしていたので
少し心細い気持ちになってしまった
わたくしは止まっていた足を前に進めた
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作者名:下倉琉羽 x他1人 | 作成日時:2021年10月10日 11時