37話 そんなわけな ページ38
「A君。真琴さん、明日で撮影が終わるようなので、マナちゃんたちと一緒に撮影所に行きませんか？」
ありすの誘いを受けて、次の日に撮影所に行った。
するとキョロキョロしている人物を見つけ、誰だろうと思ったらジョー岡田だった。
「！」
俺はマナたちから離れて、ジョー岡田の視線に入らないように隠れていた。
「あれ、ソリティアのお兄さん」
「お、いいところに来てくれた。
真琴ちゃんの映画の小道具を届けに来たんだけど、どのスタジオか分からなくてね」
なんでお前が歌姫の小道具を……。
あ、そうか、アンティークショップを経営してるから、そこで繋がっているのかもしれない。
「私たちが届けますよ！」
「助かるよ。ありがとう、マイスイートハート」
マイスイートハート？ 何言ってんだ。
隠れていたらいつの間にか三人がいなくなっていた。
「君」
声を聞いて後ろを向くとジョー岡田がいた。
「お友達さんならそこの道を真っすぐ通って行ったよ」
「……どうも」
「じゃあ」
ジョナサンは去って行った。
俺はゆっくり歩いてマナたちを追ったけど見つからないから、通りすがりの人に歌姫のいる撮影場所を聞きながら向かった。
「倉庫みたいなとこにいるよ」
倉庫に行こうとしたけど迷子になり、いったん外に出た。
かれこれ20分は経っている。
すると凄い大きな音がした。ジコチューが現れたんだと思って音のするほうに向かうと倉庫にたどり着いた。
「？ あれは……」
倉庫の入口にアイちゃんが飛んでいた。
「きゅぴらっぱー！」
４つの光が倉庫内に飛んでった。
「アイちゃん！」
「あい？ あーい！」
アイちゃんは俺の胸に飛んできた。
赤ん坊の抱っこの仕方ってこれでいいのか？
困っているとプリキュアの声が聞こえた。
「プリキュアラブリーフォースアロー！」
倉庫の中に入ると、ジコチューは浄化していた。
そして、見たことがない敵らしき女の子が立っていた。
「私のジコチューを倒すなんてすごーい！」
「あ、あなた、前にも会ったよね？」
「どちら様ですの？」
すると、とんでもないことを言い出した。
「私はレジーナ。キングジコチューの娘よ」
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作者名：ちゃゆ | 作成日時：2022年11月25日 0時
