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思い出す ページ43

俺は無惨様に会いに行っていた。


「!Aさん!!」


「……だれだ?」


無惨様は女の首を持っていた。


「!珠世です。覚えてませんか?」


「……」


「っ。しのぶさんのことは覚えていませんか?」


「……しのぶ?」




【私は胡蝶しのぶです】



「胡蝶、しのぶ?」


「!覚えているんですね、そうです。胡蝶しのぶさんです。
貴方が一番守りたいと思っている、大切にしたい人…!」


ブシュッ!

ずっと話している珠世にうんざりした鬼無辻は、頭を軽く潰した。


「喋るな」

「!…」

「ボサッと立っていないで、鬼狩りを殺してこい」

「はい」


胡蝶しのぶを、俺は知っている。
でも誰だかわからない。胸の中が熱くなる名前だ。

あの女の人は嘘をついている様子はなかったが、
俺の記憶に珠世も胡蝶しのぶもいない。




「誰だよ…」











「あれ?猗窩座殿の気配が消えた」


「?」



「本当はAさんを一目見たかったけど…」

「師範、まさか…」

「カナヲ、ありがとう。伊之助君も、あとはよろしくお願いします」



「時間がないから、この子達に任せ…」



バンッ

扉が開いた。



「あ、A君じゃないか!」



「!?」



しのぶは急いでAを見ると、目が合った。



「Aさん…!」

「?」


また胸が熱くなった。

この子から目が離せない。


「無駄だよ。A君に何を言っても思い出せないって。

ね、しのぶちゃん。大人しく俺に喰われなよ」


「しのぶ…、胡蝶しのぶ?」



【Aさん】



彼女の顔が頭の中にはっきり映った。


「…っ!」




【鬼になったら食べてあげるよ】

【どんな約束ですか。ふふっ】



俺は、君と生きたい。

君を守るためならなんでもする。


そう、決めたんだった。




「…」




「A君、どうして泣いてるの?」



「お前、俺の記憶消したな?」


「鬼狩りの味方されたら困るしね。
え?まさか記憶戻っちゃったの?うそでしょ?」


「俺からしのぶの記憶を消すとは、大胆なことしてくれるな」



「Aさん」



「ごめんな。思いだすのに1か月以上もかかった」



「戻ってきてくれて嬉しいわ」



しのぶも泣きそうな顔をして微笑んだ。




「えー、てことは敵が増えたんだ。

俺って女運は強いのに、こっちの運は悪いなぁ」

白蓮の雪柱→←記憶の書き換え



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設定タグ:鬼滅の刃 , 胡蝶しのぶ , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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ゆう(プロフ) - いやいやそんなこと!次回6話程で完結しますので是非見てください!! (2021年3月11日 0時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - おぉ、なんかいつの間にか凄いことに、どうしたらこんな続きが気になる終わり方が書けるんだ? (2021年3月10日 22時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ほんと増えましたよね!嬉しい……(泣)見てくれる人がいると自然とニヤけが止まらなくて気持ち悪い顔してます笑 (2021年3月6日 13時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - お気に入り登録一気に増えましたねぇ、どんどん人気になっていく、凄い、、! (2021年3月5日 19時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 頑張りますー! (2021年3月3日 21時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年2月19日 21時

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