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捨ててやる ページ33

俺、一宮Aは自分の部屋に向かうため、蝶屋敷に来ていた。


「…絶対、回収しに来るだろうなぁ」


悲鳴嶼のことだから
今頃柱合会議でも開いてるんだろう。

俺が武器を持ってないからって油断している鬼がする。

俺は先読みが得意だから、絶対頭の回転に関しては劣らないんだなぁ。


…俺は鬼殺隊だ。
日輪刀も持っていくし、周りを捨てることも絶対にしない。

俺を拾ってくれたお館様も、しのぶも、絶対守る。



ガチャッ



「!?」


悲鳴嶼に、しのぶ……。
思っていたより来るのが早かったな。


「A、さん…」

「胡蝶、柱を連れてきてくれ」

「は、はい…」



「まさかここでまた会うとは。ちょうどいい」

「俺は屈しない」


「胡蝶を守るためか」

「!」


カナヲからも話は聞いているのか。
それならお館様に告げ口することはないな。


「本当にお前は、胡蝶が好きだな。
だがその優しさが胡蝶を傷つけているということに気づかないか」


「…」


「自分のせいでAが鬼に加担しているから
いつの日か鬼殺隊がつぶれると考えている」


俺のせいで、追いつめているのか。

はっ、なんだよそれ。


「……この際、鬼殺隊がつぶれても構わない」


「!!」


「だって俺、上弦の零だし。
このままいれば俺は永遠に生きられるんだからさ」


「…見損なった。鬼殺隊を捨てるということか」


「ああ、捨てる。
無駄なんだ。人間が鬼に逆らうなんて、ありえねえんだよ」


俺は今、またヘラヘラしていると思う。
だってこの人、俺のこと殺したいって顔してるし。
まあヘラヘラしているってだけが理由じゃないと思うけど。

俺は今の発言で鬼殺隊を売ったってことになるし。


「今ここで、殺してやろう」

「やってみろよ」


俺はしっかりフードを被り、日輪刀を抜いた。




「部屋を壊すようで悪いが、容赦しない」




誰かを守る行動が誰かを傷つけるなら、死んだほうがましだ。




「こいよ」




殺してくれ。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 胡蝶しのぶ , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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ゆう(プロフ) - いやいやそんなこと!次回6話程で完結しますので是非見てください!! (2021年3月11日 0時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - おぉ、なんかいつの間にか凄いことに、どうしたらこんな続きが気になる終わり方が書けるんだ? (2021年3月10日 22時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ほんと増えましたよね!嬉しい……(泣)見てくれる人がいると自然とニヤけが止まらなくて気持ち悪い顔してます笑 (2021年3月6日 13時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - お気に入り登録一気に増えましたねぇ、どんどん人気になっていく、凄い、、! (2021年3月5日 19時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 頑張りますー! (2021年3月3日 21時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年2月19日 21時

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