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よりにもよって ページ3

夜、珠世さんから抗生剤を多く頂き、黒いマントにフードを被って本部に向かった。

人気のない場所を探すのは大変だったため、屋根の上を使って移動した。


「ああ?なんだありゃ、地味な服装だな」

「むっ!少々怪しいぞ!」


屋根の上で監視していた鬼殺隊に出くわした。

急いで人混みに紛れたけど服装でバレるだろうな。


「煉獄に、宇髄か…」


柱2人となると、俺は死ぬ運命だ。

一応日輪刀と木刀は持ってきてるから戦えるけど。


「はぁ」


こんなことになったのも俺の失態のせいだな。


もっと強くならないと何も守れやしない。

しのぶのことだってそうだ。


彼女が毒を飲むことに対して俺は拒まず肯定した。

止めたかったのに止めなかった。

自分の意思を言葉に出せない自分が大嫌いだ。




ガッ!

誰かがAの肩に手を置いた。


「お前が鬼だというのはわかっている」

「……」


ここは人混みから外れている。それなら……。


ヒュッ!!

木刀で空を横に斬ると、煉獄は軽く後ろに下がった。


「!?なんと、剣を使う鬼であったか」


シュッ!

俺は人混みに紛れて思いきり走った。


「急げ、急げ俺……!」



「宇髄!頼む!!」

「おうよ!」


ダンッ!!

目の前に上から降りてきた宇髄が現れる。


「元忍の宇髄天元様をなめんじゃねぇぞコラァ!」


二刀流を構えた。

Aは最大に呼吸をし、木刀を下段に構える。



「ヒィィィ!!」


カッ!!

二刀流の攻撃を木刀で上手く交わして宙を舞う。

無事に着地してまた急いで走り出した。


「宇髄!逃がすな!」

「なぁ、今の呼吸音聞いたか?」

「聞こえなかったがそれがどうした」

「どっかで聞いたことあんだよ」

「鬼が呼吸を?兎に角、捕まえるのみ!!」


ゴォォッ!!!

煉獄は燃えていた。


「俺は裏を回るぜ!」

「ああ!任せた!!」




·





宇髄なら俺がこっちに来ると予想するはず。

それなら裏をかいて反対に向かおう



「朝日まであと6時間」



大丈夫だ。この調子で行けば本部に間に合う。

鬼って体力あるんだな、全く疲れない。





·





本部


「……今日は半月か」

「カァァ、一宮Aガ参リマシタ」



「お館様」



「その格好はどうしたんだい?スーツなんて珍しいね」



俺はフードを脱いだ。




「俺は、鬼になりました」

心優しいお館様→←鬼になった



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設定タグ:鬼滅の刃 , 胡蝶しのぶ , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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ゆう(プロフ) - いやいやそんなこと!次回6話程で完結しますので是非見てください!! (2021年3月11日 0時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - おぉ、なんかいつの間にか凄いことに、どうしたらこんな続きが気になる終わり方が書けるんだ? (2021年3月10日 22時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ほんと増えましたよね!嬉しい……(泣)見てくれる人がいると自然とニヤけが止まらなくて気持ち悪い顔してます笑 (2021年3月6日 13時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - お気に入り登録一気に増えましたねぇ、どんどん人気になっていく、凄い、、! (2021年3月5日 19時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 頑張りますー! (2021年3月3日 21時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年2月19日 21時

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