あやつり人形 ページ19
「あの量の血を与えたのに生きているとは驚いた。
貴様には上弦になる素質があるようだ」
「ならねぇよ!」
「私に逆らう気か?」
ゴゴッ!と殺気を感じ、一瞬でも怯んでしまった。
「支配下の分際で私に逆らうのか」
「ヒィィィィ……!!」
怯むな。
「 雪の呼吸 参ノ霜 雪斬・乱れ打ち!! 」
大雪を切り刻むように数多の乱れ打ちをくらわす。
「…!」
鬼舞辻はAの剣術に驚いたのか少し目を見開いた。
ドォンッッ!!!
窓が粉々に斬られ散った。
夜中だからといってやりすぎた。
「私の求めていた力だ。
貴様を上弦の鬼として認めようぞ」
「っ!?」
俺はいつの間にか鬼舞辻に跪いていた。
「頑張って耐えてみろ」
鬼舞辻は俺の額にに人差し指を押し当てて血を注入した。
またあの死にそうなほどの痛みが襲ってくると思うと冷や汗をかいた。
でも、予想は的中した。
あの時の痛みよりも痛い、ていうかもう死んでもいいと思った。
叫びすぎて喉が痛い。
店の人が心配して俺の部屋をドンドン叩いていたけど、鬼舞辻によって襖が開けられないようになっていた。
それから俺は気を失い、どこか別の場所へと飛ばされた。
目を覚ますと、そこには雪が積もっていた。
「……」
「生き抜いたか」
「……鬼舞辻」
「ここは無限城。この部屋は上弦ノ零、貴様の部屋だ」
「……上弦ノ零、俺の、部屋」
「そうだ。A、お前の部屋だ」
「……」
俺はさっきまで宿にいたはずだ。
それがここまで移動させられたのか?
俺は上弦になったのか。
「柱を潰せ」
「!できるかよ…!」
「さもなければ貴様の大切なものを失うことになるぞ」
「!!」
【Aさん】
脳裏にしのぶの声が焼き付く。
「なぜ私が貴様の記憶を消さなかったのか理解せよ」
「……っ、はい」
勝手に身体が反応して、言葉まで操られる。
俺は無力だな。
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ゆう(プロフ) - いやいやそんなこと!次回6話程で完結しますので是非見てください!! (2021年3月11日 0時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - おぉ、なんかいつの間にか凄いことに、どうしたらこんな続きが気になる終わり方が書けるんだ? (2021年3月10日 22時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ほんと増えましたよね!嬉しい……(泣)見てくれる人がいると自然とニヤけが止まらなくて気持ち悪い顔してます笑 (2021年3月6日 13時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - お気に入り登録一気に増えましたねぇ、どんどん人気になっていく、凄い、、! (2021年3月5日 19時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 頑張りますー! (2021年3月3日 21時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年2月19日 21時