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突然の出現 ページ18

遊郭


「酔いそうだ」


俺は屋根の上に待機していた。
人が多すぎて吐き気がする。

最近は人間を喰おうとは思わなくなってきたのか、鬼にしか興味が無い。


「おい、人襲うなよ?」


ヌッと宇随が後ろから現れた。


「なんで俺をよこしたの?」

「お前が人襲うとこ見てみたくてなぁ」


「お前から喰ってやろうか」


イラッとしてつい反抗してしまった。


「いいけど、困るのはお前らだろ。胡蝶が泣くぜ?」

「ちっ。だりぃやつ」

「お前口悪ぃな?」

「ていうかなに?その格好」


いつにも増してイケメンなのがムカつく。


「こんな格好でもしないと拾ってくれねんだよ」

「炭治郎たちを侵入させたんだ?」

「ああ、不細工に化粧してったぜ」


「雑に扱うなよ?命懸かってんだから」


「それお前が言っちゃう?」


「どういう意味だよ」


「鬼になって人として使えなくなったお前が、人間様を襲おうとしたことは1度くらいあっただろ。

命無駄にするなとか人に言える立場かよ?」


確かにそうだ。
でもそれを言ったら鬼殺隊だって同じだ。


「お前だって、元は人間である鬼を殺してるだろ」

「!」


「罪があるにしたって鬼が人だったことは事実だよ」


この後俺は行方不明の女三人を探した。
1人は切見世、もう2人は既に捕まっていて救出が難しい。

救出するには鬼と対戦する必要があるわけだけど、気配が読み取りずらい。


「上弦か」

「だな。どこにいると思う?」

「京極屋だろ。妙に嫌な空気がする」

「鬼の音は聞こえねぇな」

「音だけじゃわからない。空気で感じろ」

「派手にめんどくせえ!」


動き出すにしても明日だな。


「別の任務に行く」

「おい逃げんのかよ」

「馬鹿。腹減ってんだよ」


急いで別の任務先に向かう。
正直、遊郭は時間の無駄だったな。

任務を終わらせ腹を満たした後は、一度遊郭で下見をしてから宿に泊まった。


「食事はいりますか?」

「いえ、大丈夫です」

「ごゆっくり」


襖を閉めてその場で息を吐く。

上弦は上手く気配を消しているから探しづらい。でも空気を肌で感じるとビリビリするんだ。

俺が鬼だから、わかるのかな。



「愚かな人間め、生きていたのか」



「!!?」


後ろの窓の方から声がして、急いで日輪刀を抜いて構えた。

目の前には、かっこつけて立ってる鬼舞辻無惨がいる。




「……っ!お前…!」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 胡蝶しのぶ , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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ゆう(プロフ) - いやいやそんなこと!次回6話程で完結しますので是非見てください!! (2021年3月11日 0時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - おぉ、なんかいつの間にか凄いことに、どうしたらこんな続きが気になる終わり方が書けるんだ? (2021年3月10日 22時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ほんと増えましたよね!嬉しい……(泣)見てくれる人がいると自然とニヤけが止まらなくて気持ち悪い顔してます笑 (2021年3月6日 13時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - お気に入り登録一気に増えましたねぇ、どんどん人気になっていく、凄い、、! (2021年3月5日 19時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 頑張りますー! (2021年3月3日 21時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年2月19日 21時

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