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かまちょ ページ17

ある日


「よぉ、A」


宇随が蝶屋敷の俺の部屋まで来ていた。
もちろん中には入れていない。部屋の前で立たせている。


「いるんだろ?鬼の音が派手に聞こえてやがる」


「何?」


「殺しやしねぇから出てこい。話がある」


「めんどい」


「はぁ?……いいこと思いついた。

これから遊郭に任務に行くんだけどよ、侵入させてた女三人と音信不通でな。

蝶屋敷の女を借りていこうと思うんだけどどうだ?」


「誰を借りるんだ?」


「誰だろうなぁ」


試すかのような言い方だ。


「胡蝶を派遣しても、いいよなぁ」


「!」


「それか胡蝶が大切にしてる蝶屋敷の住人たち。

剣の才がないなら身体の才ってな」


ダン!

俺が思いきりドアを開けると、宇随の気配はなかった。


「ちっ!」


派手にめんどくさいやつだ。


急いで宇随を探しに走ると、門のところで揉めあっていた。

神崎と小さい子供を抱えている。
栗花落は宇随の服を引っ張って一生懸命止めにかかっていた。

それに対して宇随は反抗的な態度をとっている。


シュッ!!

そこに俺が乱入して神崎と女1人を救出した。


「ゆ、雪柱様」


神崎は怯えながらに俺を見ていたから、
「ごめん」と一言謝って2人を地に下ろす。


「存外早かったじゃねぇか。A」

「……」


「Aさん!」


よく見たら炭治郎もいた。


「俺は何をすればいい?」

「任務についてこい。話はそれからだ」


「この子達を連れていかないならついてってやる」


「鬼が派手にかっこつけんなよ」


「俺も行きます!」


後から善逸と伊之助も来て、炭治郎含めた三人も任務について行くことになった。


「先に行ってろ。俺はあとから行く」

「はいよ」

「Aさんまたあとで!」


神崎や栗花落の視線を感じたけど気にもしなかった。

俺は日輪刀を取りに部屋に戻った後、日が沈むのを見計らって蝶屋敷を出ようと門を出た時、しのぶに会った。


「任務ですか」


構わずに無視して通り過ぎる。


「いってらっしゃい」


関わるなと言ったばかりなのに。


「耳が遠いんですね、もう一度言いましょうか」


「っ、いってきます…!」//


やけくそに返事をしてしまった。

でもしのぶにクスッと笑われて嫌気はささなかった。
負けた気がして悔しいわけでもなかった。


ただ、構ってくれたのが嬉しかったんだ。

突然の出現→←楽しそうだな



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設定タグ:鬼滅の刃 , 胡蝶しのぶ , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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ゆう(プロフ) - いやいやそんなこと!次回6話程で完結しますので是非見てください!! (2021年3月11日 0時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - おぉ、なんかいつの間にか凄いことに、どうしたらこんな続きが気になる終わり方が書けるんだ? (2021年3月10日 22時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ほんと増えましたよね!嬉しい……(泣)見てくれる人がいると自然とニヤけが止まらなくて気持ち悪い顔してます笑 (2021年3月6日 13時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - お気に入り登録一気に増えましたねぇ、どんどん人気になっていく、凄い、、! (2021年3月5日 19時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 頑張りますー! (2021年3月3日 21時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年2月19日 21時

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