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勘のいい人は嫌い ページ25

昼まで医務室の隣の部屋にこもって仕事をしていた。


「終わったぁ」


今日の分はひとまず終わり。
しのぶはまだ寝てるのかな、もう昼だけど。


コンコン、ガチャッ


「あ、あの…」


「神崎に、栗花落?」


「お礼を言いたくて」


「なんかしたっけ」


「元音柱様に同行される際助けてくださいました。
お礼を言えずにすみません。
ありがとうございます」

「ありがとうございます」


無口な栗花落が口を開いた。
なんか、いろいろと変わったな。


「俺がこんな格好だと話しかけにくいよな」

「すみません…」

「いいよ、気にしないで。
それより蟲柱さんはどうしたの?」

「しのぶ様はまだ顔を出されてなくて」

「そっか。起きたら仕事終わったって伝言してくれる?」

「はい」

「ありがとう」


「よかったです」


「ん?」

「しのぶ様と、前のように仲が良くて安心しました」


では、と言ってアオイは部屋を出ていくが、栗花落は残った。

何か言いたげな顔で俺を見つめる。


「上弦の零、なんですか?」

「!?」

「その目に、刻まれている。
私は目がいいから細かいところまで見える」

「気のせいだろ」


栗花落は日輪刀を抜こうとしていた。

あはは、やば。


「フゥゥゥ」


呼吸音聞こえるぅぅ。
穏便に済ましたいけど、どうしよう。


「 全集中・花の呼吸 」


「やめ…!」


シャアアアッ!!

両手の平を栗花落に向けると、どっから出てきたか分からない大量の細雪が栗花落を覆い囲み、日輪刀を凍結させた。


「!?」

「ごめ…!悪気はないんだ」

「っ!!(まったく動けない…っ)」


「誰にも言わないで。
バレたら、しのぶが殺される」


「どういうこと?」


コンコン


「開けてもいいですか?」


しのぶだ。


「!ちょっと待って」

「とりあえず誰にも何も言わない。
雪も溶けてきたし、師範を入れても大丈夫」

「……わかった」


俺はドアを開けた。
するとしのぶは不思議な顔をして俺と栗花落を交互に見る。


「お二人で何かしてたんですか?」


「何も。今日の分の仕事終わった」

「もう行くんですか?
毎日任務だと体力が持ちませんよ」

「俺、体力消耗しないし」

「少しくらいお茶でも……」

「時間ないから」


しのぶは何か言いかけたけど口を閉じた。


「……じゃあな」



今までのような生活はできないんだよ。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 胡蝶しのぶ , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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ゆう(プロフ) - いやいやそんなこと!次回6話程で完結しますので是非見てください!! (2021年3月11日 0時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - おぉ、なんかいつの間にか凄いことに、どうしたらこんな続きが気になる終わり方が書けるんだ? (2021年3月10日 22時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ほんと増えましたよね!嬉しい……(泣)見てくれる人がいると自然とニヤけが止まらなくて気持ち悪い顔してます笑 (2021年3月6日 13時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - お気に入り登録一気に増えましたねぇ、どんどん人気になっていく、凄い、、! (2021年3月5日 19時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 頑張りますー! (2021年3月3日 21時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年2月19日 21時

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