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救出作戦成功 ページ8

外に出て、日が昇る直前を見計らい屋根に隠れていた。



「…」


氷の呼吸 漆ノ型 空式



ギュイィン!!



ちょうど部屋にいる。

気絶している善逸もいた。

鬼が正体を現している。


「へぇ、本体はいないのか」


あの女だけなら殺れそうだ。

善逸は布のようなものに喰われていた。


「?」


なんだ、喰ったはずなのに気配はある。

地面から音がするな。

まさかこの下に?


穴はどこだろう。



(けほっ!こほっ!)



「ん、女の声?」


どこからだ。

切見世から聞こえる。


辛そうに咳き込む女が座っていた。


もしかして宇髄の嫁?


「とりあえず、この子から」


シュッ!





切見世___


「はぁはぁ…!」


カラ……ッ


「っ!だ、れ?」

「君が宇随の嫁?」

「!」


「助けに来たよ」


「!来ちゃダメ!!」


女の帯がウニャッと動いた。

その瞬間を俺は見逃さず、構えた刀を振った。


パキンッ!!


帯は凍ってバラバラに崩れ落ちる。


「名前は?」

「雛鶴です…」

「雛鶴さん。蕨姫花魁が鬼で合ってるな?」

「…はい、貴方は、誰ですか?」


「間宮A」


「鬼殺隊ですか?」

「元ね」

「そう、ですか…」


「目を閉じちゃ駄目だ。毒を飲んでここに来たのか」


毒を飲むとかしのぶみたいだな。


「丁度いいもの持ってるんだ」


さっき蝶屋敷の医務室で見つけた解毒剤。

珍しいものが置いてあるから取ってきてしまった。


「これ飲んで」

「ん……」

「直に効いてくる。もう目を閉じても平気だ」


雛鶴さんはゆっくり目を閉じた。


俺がこの鬼の布を斬ったから、鬼は黙っちゃいない。

だけどもう日が昇っているから鬼は来ない。

動くとしたら今夜だろうな。


俺は雛鶴さんを抱えて切見世を出た。


太陽が眩しい。



「間宮!!」


「宇髄…」

「雛鶴!雛鶴!?」

「解毒剤を打ってある。今は寝かせてあげて」

「…なんでここだとわかったんだ?」


「声が聞こえたから、行っただけ」


俺はすぐに自分の持ち場に向かった。


「ちっ、俺には聞こえなかった…!」





·




「…」


夜になったら地下に行こう。

ただ地下に通ずる穴の在り処までは分からない。


あとは鬼だ。俺一人でも十分いけるけど。

炭治郎たちがいるとなると守るものが増える。



「はぁ」



嫌な予感しかしない。

甘く考えすぎ→←蕨姫花魁は鬼



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設定タグ:鬼滅の刃 , 胡蝶しのぶ , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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ゆう(プロフ) - hutoさん» ほんとだ!!今急いで直しました!!見てくれてありがとうございます!気をつけますね! (2021年2月4日 2時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
huto(プロフ) - いつも面白いお話ありがとうございます!気になったのですが、あなたの笑顔のお話の最後上弦の参となっていたとですが、上弦の弐ではないのですか? (2021年2月4日 1時) (レス) id: adbf76b9c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 小桜さん» 鬼滅の刃はしのぶ最推しですっ。かわいいですよね!桐生も報われてほしいんですけどどうなることやら…。ありがとうございます!頑張ります!コメントも励みになります^^* (2021年1月25日 10時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
小桜 - ゆうさん» お返事、ありがとうございます!しのぶさん、愛らしくて可愛いですね。桐生君は少し可愛そうな存在ですね...。頑張ってください!これからも応援しております! (2021年1月24日 11時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 小桜さん、初めまして!見てくれてありがとうございます!!そう言っていただけるととても嬉しいです!幸せ願うばかりです。 (2021年1月23日 15時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年1月17日 0時

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