殺してください 弐【胡蝶しのぶ】

組み合わせる ページ34

2日後、迎えた柱合会議。


しのぶたちは完治していたから会議に参加できた。

本部に入っていくのが見える。


｢任務ナシ｣

｢稽古に集中するか｣


1人で稽古かぁ。あっ、あの人のとこ行けばいいや。





·




｢もう年だ。若者とやれい｣

｢そこをなんとか頼みます。鱗滝さん｣

｢…仕方ないな｣


稽古をやってみると、困ったことが起きた。

久しぶりに稽古をしたためぎっくり腰になったのだ。


｢大丈夫ですか？｣

｢ああ、すぐ治るさ｣

｢すみません。俺のせいで｣

｢この状態ではできん。他を回るといい｣


他か。いない。

1人で修行するか。


｢あ、そうだ。頼みたいことがあるんだ｣



ドギャッ！！！


｢カァァ！！｣


森林伐採。

小屋を建てる場所を作ってほしいとのこと。

｢氷の呼吸……｣を、使ってはいけない。


｢危な、使うところだった｣


これも修行。


｢ﾋｭｩｩｩｩ…!!｣


ドギャッ！！

しばらくして完全に竹を切れた。

次に行うのは切った木の処理。

ピカッ！ゴロゴロ…！！

雷がきた。

そんなのおかまいなしにやるけど。

ていうか今日中に終わらせないといけないし。


1時間後


｢ﾋｭｩｩｩｩ！！｣


ピシャッ！！バーンッ！バリバリッ！！

落ちた雷が刀にまとわりつき、全ての木が粉々になった。


｢雷、か｣

｢カァァ！！本部ヨリ応援要請！！｣

｢鬼はいないんだろ｣


｢行ってくるんだ｣


｢！鱗滝さん｣


杖をついて歩いてきた。


｢うむ、上出来。あとは工事屋に任せる｣

｢わかりました｣

｢A。呼吸を組み合わせるのも面白いものだろう｣

｢流石ですね。それを狙って俺にこの作業をやらせたんですか｣

｢ふっ。さっさと行け！｣

｢いってきます｣



｢……ただ単に小屋を作りたかっただけなんだけど｣



·



本部


お館様は話せそうにない状態だった。

病が全身に渡り、瀕死状態だ。


｢実は今日から柱稽古をすることになった。

鬼がいない今やることは鬼舞辻討伐に向けた隊士育成だ。

よければ元柱として協力してほしい｣


｢協力します｣


｢ありがとう。

氷屋敷は掃除済みだよ、後藤さんが鍵を持っている｣


氷屋敷に行くと後藤さんが待っていた。


｢鍵、どうぞ｣


俺は鍵を受け取り門を開けた。


｢後藤さん、ありがとう｣

｢はい！！｣

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