欲しくなるの ページ20
甘ったるい香水だから鼻が気持ち悪い。
「行こう、しのぶさん」
「…っ」//
「しのぶさん?」
しのぶはAに話しかける。
「私に何かしました?」//
「何もしてない。俺じゃなくて…」
「私に触らないでください」//
しのぶは桐生と共に去って行った。
「…っ」
狙うなら夜。
夜 蝶屋敷__
しのぶは風呂後、自分の部屋に戻った。
「はぁ、はぁ…」//
暑い、以上に暑い。
真司君が来るからそれまでに治めないと。
途端、ザッ!と襖が開く。
驚いて見るとあの人がいた。
「桐生はまだ来てないね」
「どうして…」///
「人の話は最後まで聞けよな」
軽くデコピンをくらわす。
しのぶはビクッとしてAから離れる。
立ち上がって部屋から出ようとした。
「なんで避けるんだよ」
グイッと腕を掴むと、軽く振り払われた。
「触らないでください」//
「あのなぁ…」
「貴方に触られると、身体が暑くなるんです」//
「……」
「さっきからおかしいんです。
ムズムズしてもどかしい……」///
Aは襖を閉めた。
「何して…」///
フラッと前に倒れるしのぶを抱きしめる。
「!?離れてください…!!」////
俺の胸から離れようと押してくるけど、力弱い。
「楽になりたいの?」
「とても。身体が持ちません」//
ドサッと床にしのぶの背中をつけさせる。
Aはその上に乗り、顔を近づけた。
「キスしていい?」
「………はっ?」///
「君は惚れ薬の香水を嗅いだからその状態なんだ」
「惚れ薬…、!まさかぶつかった時…」//
「だからそういうことすれば治る」
「そういうことって、貴方と?」
しのぶは一瞬、彼に溺れたいと思った。
でもすぐにその気持ちを消した。
「嫌です。絶対に」//
そっぽ向いてこっちを見てくれない。
「俺に触られると暑くなるんだろ。
俺のこと求めてるんじゃないの?」
「……イライラするだけです」//
「桐生と楽しむの?」
「私は子を産めるような身体ではありません。
そのような行為をして彼に秘密がバレたら…」///
「それなら俺でいいだろ」
「っ」///
これ以上貴方と触れあうと、もっと甘えたくなる。
もっと欲しくなる。
だから触ってほしくないのよ。
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ゆう(プロフ) - hutoさん» ほんとだ!!今急いで直しました!!見てくれてありがとうございます!気をつけますね! (2021年2月4日 2時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
huto(プロフ) - いつも面白いお話ありがとうございます!気になったのですが、あなたの笑顔のお話の最後上弦の参となっていたとですが、上弦の弐ではないのですか? (2021年2月4日 1時) (レス) id: adbf76b9c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 小桜さん» 鬼滅の刃はしのぶ最推しですっ。かわいいですよね!桐生も報われてほしいんですけどどうなることやら…。ありがとうございます!頑張ります!コメントも励みになります^^* (2021年1月25日 10時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
小桜 - ゆうさん» お返事、ありがとうございます!しのぶさん、愛らしくて可愛いですね。桐生君は少し可愛そうな存在ですね...。頑張ってください!これからも応援しております! (2021年1月24日 11時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 小桜さん、初めまして!見てくれてありがとうございます!!そう言っていただけるととても嬉しいです!幸せ願うばかりです。 (2021年1月23日 15時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年1月17日 0時