ビターチョコレート【TADAYOSHI.O】

☆38 O-side ページ39

大倉｢A〜




起きぃや｣








A｢ん〜｣





もうすぐ着くというのに




起きる気配すらない








仕方なくAの鞄の中から鍵を探しポケットにしまう









着いてもう一回起こそうと試みるもやっぱり無駄で




運転手にお金を払い





Aを抱きかかえて部屋に向かう







ポケットに入れておいた鍵を使って開けた









そしてベッドに運び気持ちよさそうに眠るAに口づけを落とす









大倉｢俺も男やねんで？わかっとる？｣









そっと髪の毛を梳いてみても寝息は規則正しい









大倉｢なんでなん？




なんでいつも寝てまうの？





俺、そない待たれへんよ？｣









愛しくて、触れたくて仕方無いのに









いつも無防備に寝てしまう









なんで？って聞いてみても返事はあらへんから






同じベッドに入りしっかりと抱きしめ、目を閉じた









大倉｢おやすみ、A｣

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