6人の執事。ｰ4ｰ

ひゃくはちじゅうに！※長野博の場合 ページ32

長野「A？起きてて平気？」



「ひろくん…平気だよ」



長野「そっ、かぁ…」









ひろくんはベットの横にある椅子に座って、柔らかい笑顔を私に向ける。









私の好きな笑顔だ…。









長野「え？」



「？」



長野「あれ？今なんて言ったの？」



「？…何も言ってな―――」









『私の好きな笑顔だ…。』









「え、嘘…声に出てた？」




長野「出てたよ？好きなの？俺の事…」









さっきとは少し違って、意地悪っぽく微笑むひろくん。









「い、言わなくても…わかるでしょ？」



長野「分かるよ」



「なは、言わせないでよ…」









赤くなる顔を見られないように手で覆うと、その手もどかされる。









長野「顔真っ赤だよ？」



「誰のせいだと思って…！」





長野「ごめんごめん」









スッとひろくんの手が離れた、と思ったら今度は顔を近付けてきてキスをする。









「えっ、ん…」









数秒経って、やっと離れたと思えば、ひろくんは私の目を真っ直ぐ見ながら、









長野「ずっと…こうしたかった」









と、照れくさそうに笑う。









何も返せないままでいると、ひろくんは私の耳元で小さく言う。









長野「俺と、付き合ってください」









あまりにも嬉しくて、私はただただ頷いていた。









そして、彼と目線を合わせて笑い合う。









幸せな未来を願って。









Fin.









―――――――

すみません、更新遅くなりました！

作者、この頃お暇が無いのです((遠い目))

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