運命 (ページ8)

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仁夏side

仁夏「美味しい。」

臣「だろ(笑」

遅めの朝御飯を食べて、臣さんの元カノの服とか色々持って臣さんの部屋をあとにする。

臣「ほんとに送んなくていいの？」

仁夏「はい。本当にありがとうございました。」

家に着く。

prrrrrr.prrrrrr.

奥平「仁夏ちゃん。今仁夏ちゃんちのしたにいる。これる？言いたいことあって、」

仁夏「すぐ行きます！」

なんだろ、書類かな。慌てて下へおりていった。

奥平「きたきた。」

仁夏「奥平さん！」

奥平「ごめん、急に。ちょっと出ない？」

臣side

仕事かー。俺は近くの公園の脇を通る。
カップルか。それにしてもお似合いだな、、、？仁夏と誠さん？！やっぱ付き合ってるのか？わけわかんねー。

仁夏side

近くにある公園まで来る。

仁夏「天気いいですね。どうしたんですか。書類ですか？」

奥平「今日は仕事じゃなくて。上司としてきたわけじゃないんだ。仁夏ちゃん。有紀のこととか純君まだ忘れられないと思うけど、おれ仁夏ちゃんが好き。気づいたら好きになってた。付き合ってほしい。」

仁夏「ひょえ！！？」

すっとんきょな声が出てしまう。

仁夏「あの、私、」

よろしくおねがいしますがでてこない。
なぜか臣さんの顔を思い出してしまう。

奥平「今じゃなくていいから。真剣に考えてくれると嬉しい。」

奥平さんが困ったようにわらった。私は黙ってうなずいた。罪悪感とともに、

奥平さんと別れて家に帰る。

有紀。幸せになれるかな。
これで有紀安心してくれるでしょ。
純と有紀の写真の前に立って有紀のいつもつけていたピアスを手に取る。あの時を思い出してしまいそうであわててピアスを元の場所に戻した。

臣さんから借りたTシャツを洗濯する。明日替えそう。

次の日の朝、
私はいつもより早起きして身支度をする。
昨日臣さんがやってくれたみたいにうまくはいかないけど髪をアップする。

最後にDiorのグロスを着けて鏡の前にたつ。
なんかすぐそばに奥平さんがいてくれる気がして。浮かれてる自分がいた。今日ちゃんと返事しよう。

純と有紀の写真にいってきますを言う。

いいことばっかあるときってだいたい、あとに最悪なことがある。