運命 (ページ18)

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仁夏side

今日数年ぶりに名古屋に帰る。

早く起きて必要なものをスーツケースに納める。

仁夏「有紀、もうすぐ会えるんよ。」

私はピアスとペアリングをケースにいれて、スーツケースを持って、家をでた。

ldh社にきてHIROさんに書類を届ける。

HIRO「名古屋に帰るんだって。？」

仁夏「はい。」

HIRO「今まで過去の事、知らなくてごめんな。誠から色々聞いたんだ。」

仁夏「いえ。もう過去ですから。」

私は笑顔をつくった。過去だからもう前向いてるなんて嘘。忘れようとしてるのに、まだ有紀の事忘れられない自分がいる。そんなことわかってる。

夕方になって、東京駅に向かう。

Prrrrrr.prrrrrr.

岩田side

岩田「ごめん、仕事入っちゃってさ、先いっててくれないかな。多分今日行けないから、臣さん、仁夏ちゃんちにとめてくんないかな。」

仁夏「え、、、わかりました。」

なんで今日に限って仕事がはいるんだよ。
臣さんと二人にしたくない。
薄々気づいてる。臣さんと仁夏ちゃんがひかれあっていること。
大学時代に気になってた子がまた現れて、
なんて運命みたいなのに。

なんでだよ。

仁夏side

仁夏「お疲れ様です。」

みんなもう来てる。

臣「岩ちゃんから連絡あったけど、」

仁夏「大丈夫ですよ、実家なんで親戚来ててうるさいかもしれないけど。」

臣「さんきゅー」

じー。めっちゃ健二郎さんみてる。めちゃみてる。みてる。

健二郎「登坂。また、狼になるなよ。」

仁夏「あれは違いますって。//」

臣「うるさい。ヤーマン山下。」

健二郎「俺先輩やぞ！！(泣」

臣「えー。なにそれ。(笑」

直人「よし。じゃあいくか。」

仁夏「あのー、芸能人オーラ消せませんか？」

みんなが吹き出した。ばれないかひやひやしてるのは私だけか。

新幹線の中は楽しすぎてあっという間にすぎた。もうすぐ名古屋。うう。なんか。色々トラウマを思い出してしまう。緊張してきた。

仁夏「じゃあ。京都楽しんで来て下さい。」

健二郎「登坂。仁夏ちゃんにてをだすなよ。」

臣「うざ、」

健二郎「だから、俺先輩やてー！」

直人「うるさ(笑)」

私と臣さんは新幹線を降りる。

仁夏「お兄ちゃんとお兄ちゃんの奥さん迎えに来てくれてるので」

駄目だ。色んな事がよみがえってくる。

臣「どした？」

仁夏「ちょっと、」

臣さんが私の手を握る。

なんにも言わなくても安心した。

私は臣さんの手を握り返した。