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仁夏side
臣さんから離れようとして抱き締められる。
臣「すっきりした。？」
仁夏「たぶん(笑」
臣「じゃあ。俺も帰るから、冷さないと明日土偶みたいなめになるよ。もうなりかけ(笑」
仁夏「う、ひどい！」
臣「うそうそ、じゃあ。おやすみ。」
仁夏「臣さん。晩御飯食べてってください。」
とっさに出た。
臣「、じゃあ。ありがと。」
仁夏「これから作りますけど。」
臣「まじかよ(笑」
臣side
この女にはほんとに振り回されっぱなしだ。
でも。まあいっか。
仁夏「臣さん。適当に座っててくだだい。」
俺はひとつの写真を手に取る。
臣「これお前？」
仁夏「はい。地元でとった写真です。」
バイクにまたがっている集団の中心に仁夏がいる。
その横にはクロムハーツのピアスが一つ添えられている。赤い箱には大事そうにペアリングが入れられている。２つ曲がって傷がついてしまっている。
これらはなんなんだろ。
仁夏「やんちゃしてましたからね。(笑」
さっきの人生を捨てようとしていたっていった仁夏の一言が気になる。
仁夏「今度ゴールデンウィーク地元に帰ろっかなーって。」
臣「へー、どこなの。」
仁夏「岩田さんとおんなじなんですよ。名古屋です。臣さんは東京でしたっけ、」
臣「そ。ずっと東京だね。」
仁夏「私は大学がこっちで。そのあと名古屋に帰ったんですけど、すぐこっちに戻ってきたんですよ。」
臣「大学は？」
仁夏「そこも岩田さんと一緒ですよ(笑
岩田さんは昔から有名ですけどね」
臣「へー。法学部なんだ。」
仁夏「はい。全然違う仕事してますけどね(笑」
臣「へー。今回はどんぐらいいるの。」
仁夏「４日ですかね。パパのお見舞いがあって。」
臣「そっか。」
仁夏side
仁夏「がんなんですって。彼氏連れてこいが口癖なんですよ(笑)最後まで安心させてあげらんないのかなって。あ。すいません。しゃべりすぎました。」
なんで、こんな話してしまったんだろ。
安心したから？臣さんだから？
臣「いや。話してくれてありがと。」
神対応か。
仁夏「ゴールデンウィークの予定は？」
臣「ない。」
即答。
仁夏「しっかり体休めないといけませんよね。できました。簡単なものですけど、」
しょがやき。私の好物。そして有紀の好物だったもの。
臣「うま！天才！」
仁夏「よかったー。」
反応が有紀とそっくりだ。
最近よく有紀を思い出してしまう。
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作者名：大川亜瑠 | 作成日時：2018年7月17日 19時
