運命 (ページ11)

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仁夏side

看護婦「藤堂さーん。診察室へどうぞ、」

診察室に入る。
臣さんがついてきてくれる。
この人といると、なんとなく安心感がある。

医者「じゃあ。藤堂仁夏さん横になってください。」

お医者さんが包帯をとって傷口をみていう。

医者「あー、結構いってるねえ。応急処置は彼氏さんがしたの？よかったねー、君、彼氏さんのおかげで助かったんだよ。かなりの出血だったでしょ。」

臣「はい。」

臣「あの、この傷って跡になりますか。」

医者「まあ、でもすぐ病院連れてきてもおんなじことだしね。」

臣「そうですか、。」

医者「じゃあ。一応縫っておくね。準備お願い。」

仁夏「縫うんですか。？」

やばい。こわい。泣きそうになる。
臣さんの暖かい大きな手が私の手を包む。
だんだん気持ちが落ち着く。

麻酔はあるもののみるだけでいたい。

医者「よし。数日は無理がないように、あと傷が開かないように、細心の注意を図ること。」

臣「ありがとうございます。」

薬をもらって臣さんと病院をでる。

カップルだと思われたことに顔が紅潮してしまう。

臣「みるのこわいならめをつぶればよかったじゃん(笑」

仁夏「あー、ほんとですね(笑」

臣さんがｸｸｯと笑って、つられてわらった。

仁夏「臣さん。ありがとうございました。」

臣「おう。」

仁夏「じゃあ。またあした。」

臣さんが家まで送ってくれる。
臣さん。ほんとにいい人なんだろうな。

かえってすぐ臣さんにお礼のlineして、
奥平さんに電話する。

奥平「仁夏ちゃんお疲れ様！」

仁夏「明日仕事終わったら、会社に行きます。返事のことで、」

後ろでまことーと女性の声がする。
美春さんの声。

奥平「美春、ちょっと待って、。わりいな。じゃあ。待ってる。」

仁夏「はい。おやすみなさい。」

美春さんといるんだ。まあ同僚で当たり前なのか。でも、、残業かな。まさかね。

なんでこういうときだけ勘がいいんだろ。