【A3!】ビジネスカップル【皇天馬】

ビジネス7 ページ9

｢おはよーございまーす｣




テレビ局に入って私は楽屋に向かう。

いつもは『飛馬A様』とだけ書いてあるのだが、今日は何故か『皇天馬様』も一緒に書いてあった。




…とんだ嫌がらせだなおい。






私はいやいや、ドアを開ける。
そこにはもう天馬はいた。




｢おい、おせーよ｣


｢うっせ。｣




盆栽の雑誌を手に、私を睨む天馬。

お前こそその雑誌なんだよ。と言いたいところだが、まぁそこは敢えて言わないでおこう。



｢ねぇ、付き合ってますアピールってどうすればいいわけ｣


｢んなの、自分で考えろ｣


｢はぁ？｣





分からないから聞いてるんじゃん！！
ほんとクソだわ。

セリフとかあるじゃん。そういう考えに辿り着かないから、バカは困るよね。





…………。






…もうぶっつけ本番でいくか









｢飛馬さん、皇さん。準備お願いしまーす｣


｢はーい｣




スタッフさんに呼ばれて、私たちはスタジオに向かう。

すれ違う人たちにコソコソとされたが、気にしない。





｢おい、行くぞ｣


｢分かってるっての｣




そう言って、天馬はスタジオの重いドアを開けた。

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