【A3!】ビジネスカップル【皇天馬】

ビジネス26 ページ33

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｢おいこら天馬こら｣


｢なんだよ｣


｢なんだよ、じゃないし。私が言いたいこと、分かってるよね？｣






楽屋の扉が空いた途端、今まで感じてきたことのない殺気。
俺の脳が｢逃げろ｣と合図を出しているのにも関わらず、身体が動かなかった。




｢あー、悪かったよ｣


｢絶対思ってないじゃん｣


｢思ってるって｣





殺される覚悟でそう言い返すと、Aは目の色を変えてニヤリと笑う。







｢土下座｣


｢は？｣


｢土下座してよ｣


｢なんでだよ！！｣


｢へぇ、そうか出来ないんだ〜。じゃあロケ中に天馬の恥ずかしい過去ばらしちゃおうかな〜｣


｢あーもう！！分かったよ、やればいいんだろ？！｣






悔しいけど、やるしかない。
井川と桧山さんが見守るなか、俺はAに跪きおでこを床に擦り付け、謝罪の言葉を言う。


すると軽快な音が楽屋中に響いた。









カシャッ








｢…は？｣







顔を上げると、Aが悪い顔をしながらカメラを構えていた。







｢よっしゃ、天馬の土下座写真ゲット〜｣


｢ちょ、おま、今すぐ消せ！！｣


｢消さないもんね〜｣









くそ、こんなことになるなら過去のことバラしてもらえばよかった。








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(あれ、胸が苦しい。)

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