【A3!】ビジネスカップル【皇天馬】

ビジネス16 ページ21

｢天チャンに会いに行くんスか？｣


｢あ、うん、まぁ…｣






このワンコみたいな男の子_______七尾太一くんはどうやら同い年のようで、ついでに天馬と同じ学校らしい。


そして、私が芸能人だと分かった瞬間からの食い気味方がすごい。


そんな事を思っていると、太一くんはピタッと止まった。





｢着いたっスー！｣


｢…おお。｣





なかなか大きい所だ。寮というのだからこんなもんか。

太一くんは寮の扉を開けて、元気よく入っていった。




｢おかえりなさい、太一くん。
…あれ？お客さん？｣




出迎えていたのは、綺麗な女の人。
この人もこの寮に住んでる人なのかな。

女の人は私を見ると、目を見開いて驚いていた。



｢え？え？！飛馬A？！｣


｢あ、は、はい…。あの、あまり大声出さないでいただけ______｣




すると、バタバタバタっと足音が聞こえてきたと思うと、役20人の男の人たちが目の前に現れた。




｢え？？飛馬Aって、あの飛馬A？！｣

｢オー！モノホンネ！｣

｢すげぇ、ガチのやつだ。｣

｢…サイン欲しいなぁ｣

｢……カントクの方が可愛い…｣




おいおい、いっぺんに喋るな。
耳がちぎれる。


そう思っていたら、憎らしいアイツの声が聞こえた。






｢遅せぇよ、5分遅刻。｣

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