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【様態が急変した。】
Aのお母さんからそう連絡があって、俺は急いで病室に向かう。
ガラリとドアを開けると、Aのお母さん、お父さん、お兄さんがAを見守っていた。
「…万里くん」
「Aは大丈夫なんですか?!」
「それが、まだ_____」
Aを見るとまだ固く目を閉じていて、心拍数が少し減っていた。
すると、担当医がメガネをクイッと上げて口を開く。
「今、生死をさ迷っている状態です。
いつ呼吸が止まってもおかしくないかと。」
「そんな…」
思わず言葉を失った。
【いつ呼吸が止まってもおかしくない】
その言葉が頭から離れなくなって、Aの温もりを感じながら手を握って、こぼれそうな涙を目を瞑ってぐっと殺す。
静かな空間に、緊張が走る音。
そんな中、
「……………………
______万、里?」
愛おしい声が、部屋にこもった。
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ちえ - 万里君誕生日おめでとうなの (9月9日 0時) (レス) id: 67f766a775 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - 初コメ失礼します。自分も最近初恋の人が亡くなって、この小説で涙腺崩壊しました。素晴らしい作品をありがとうございます。 (2022年3月29日 23時) (レス) @page11 id: 778d677fec (このIDを非表示/違反報告)
蒸田。(むしだ)(プロフ) - おじさんさん» コメントありがとうございます。ファン……なのですか……嬉しいです、ありがとうございます… (2018年9月10日 9時) (レス) id: f91a58f64c (このIDを非表示/違反報告)
おじさん - 電車内で号泣しました、、、、本当に蒸田。さんの書かれる小説が好きです、、。ファンです、、、 (2018年9月10日 8時) (レス) id: f6e256f09f (このIDを非表示/違反報告)
蒸田。(むしだ)(プロフ) - ゆらさん» コメントありがとうございます。いい作品と言っていただいて、とても嬉しいです…。続編に関してはまだ考え中ですが、楽しみに待って頂けると全私が喜びます。 (2018年3月17日 14時) (レス) id: f91a58f64c (このIDを非表示/違反報告)
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