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紹介人のせいで初めて会う " 貸し " の彼に嫌なフィルターがかかっているのは、自分でも感じていた。
でも体を重ねるだけ、私とまだ会ってないその人にそれ以上の関係は生まれないのだから、いいや。
必要最低限のことしかしたくない、欲を満たすためだけに体力も気力も使って、他のことに気をやるなんて、今は必要ない。
普段行き届かせている気遣いだってここには要らないから、私はここに、ほんの少し居場所を求めてる。
どんなぶっきらぼうでも、求めてくれる。
それを分かってくれるのなら、なんでもいい。
先入ってて、と紹介人づてに送られてきた言葉も、指定された少し高めのホテルも、勝手にかけた嫌悪感というフィルターを幾らか薄めてくれた。
冷蔵庫の中のミネラルウォーターを喉に降した音がやけに耳に響いて、ふと自分をどこか遠くから見ているような気にさせてきた。
昂りを控えて少しだけ落ち着きのない自分を、これからの快感に向けて、そうなっているんだと諭して思いの外柔らかいソファに腰を下ろした。
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恍(プロフ) - 🦇さん» ご指摘ありがとうございます。追加しました！ (2022年1月30日 1時) (
レス) id: 7393041891 (このIDを非表示/違反報告)
🦇 - 18がないんですけど…こちこち (2022年1月30日 1時) (レス) id: eced2265dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恍 | 作成日時：2022年1月18日 0時
