花巻君の好きな人は私ではない。２【花巻貴大】

よんじゅうろくわ。 ページ8

＊△▽









目が覚めるとそこは見慣れた風景で






すぐに自室にいるんだと理解した









でも、なんでここにいるのかはわからなかった






A｢…えっ、と〜…｣






ガチャ






真魚｢あ、おねえ起きた？｣





A｢真魚…私なんでここに？｣





真魚｢おねえ昨日練習中に倒れたんだよ？憶えてない？｣







…そういえば




記憶をさかのぼっていって最後に憶えているのは



花巻の顔と及川の声






A｢合宿は！？｣





真魚｢早退ね。貧血だってさ、どうしたのおねえらしくない｣






A｢あー…たぶん寝不足｣







真魚｢まぁいいや、安静にしててね。私も様子見に帰ってきただけだから戻る｣







A｢戻るって…｣







真魚｢烏野。うちらも合宿中だから。｣







A｢そっか！！ごめんね真魚！｣






いやぁ悪いことしたなぁ。






倒れるなんて、初体験だよ。







真魚｢大丈夫。じゃあね｣








A｢あ、ちょいまち！ここまで真魚が運んでくれたの…？｣




流石の真魚でも私より身長は低いから

高校から家まで運ぶのは無理だろうし、親もGWは1度も帰ってこないって言ってたから無理だろうし…







真魚｢あー、違う違う。及川って人だよ。お礼言っといてね。じゃあ ｣




バタン









及川？

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