花巻君の好きな人は私ではない。２【花巻貴大】

ななじゅういちわ。 ページ35

＊△▽









そして、約束の夏祭りが来た。








A｢…よしっ｣







２年ぶりくらいに浴衣を着てみた。

髪の毛もセットした。






まだ、答えが出たわけじゃないけど





今日は、なにかが変わる気がする。









A｢いってきまーす｣



真魚｢いってらっしゃーい｣









バタン






母｢なによー、珍しく帰ってこれたのにAのやつぅー｣




真魚｢ブーブー言わないの、お母さん｣




母｢浴衣着付けして！なんて…さては彼氏とだな？？｣




真魚｢…さぁ｣







ーーー

ーー

ー









待ち合わせは神社の前の鳥居のところ





ここはたくさんの人が待ち合わせで使うから、及川を見つけるのは難しいかなって思ったけど









、









、









A｢…いた｣






なんですぐに見つかったかって？





まぁ、背が高いってのもあるけど






いちばんは女子の視線だよね。






キャーキャー言ってる女子の視線の先を見たらすぐに見つかった。








A｢おーい！おいか…｣







ドクン









、









、









………え？









なんで









、








 
なんでそこにいるの？









及川｢A〜！｣









及川の隣にいたのは









、









、









咲良｢A！やっほ〜！｣






花巻｢…よぉ｣









花巻と咲良だった。









、









A｢ど、どうしたの…？｣








咲良｢さっきそこであったんだよ！ね？｣



花巻｢ああ。｣









な、なんでここにいるの…？









せっかく諦めようって思ってきたのに









なんでまたこの2人が目の前にいるの…？



 




これじゃあ、どうしようもないじゃない。









というか、あれから咲良とまともに話してなかったのに…




なんであんなに普通なの…？









及川｢じゃ、行こっか｣





咲良｢うん！｣






A｢…え？｣




なんで？





A｢一緒に、行くの…？｣






咲良｢うん！お祭りだし！多い方が楽しいでしょう？？ね！貴大！｣





花巻｢…そうだな｣





及川｢さ、行こA｣









、









、









A｢…うん｣









咲良…、何を考えてるの…？

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