花巻君の好きな人は私ではない。２【花巻貴大】

ろくじゅうにわ。花巻side ページ24

＊△▽









松川｢花、行くぞ｣







花巻｢…｣








さっき、咲良にキスされた








初めてするわけじゃないのに







なんだか、初めてした気分になった。








松川｢…ほら、集中！｣




バシンッ





花巻｢ｯいってえ！｣




となりにいつの間にか松がいて


ぼーっとしていた俺の背中をぶっ叩いた







…集中、しないとな









試合直前になってベンチを見ると、なぜかそこにいたのはいつもの春野ではなく


咲良だった









、









｢がんばれー！｣









声のした方を振り向くと、春野は応援席にいた。







なんで







なんでそこにいるの








そこにいたら、いつものハイタッチできねーだろ








背中も叩けねーだろ









＿＿＿＿なんて







やっぱり最近の俺はどうかしている









A｢あ！花巻！がんばれよー！！｣









＿＿＿＿ほら、また







こんなに抱き締めたくなる衝動に駆られる









降りてこいよ、春野









花巻｢はる…｢えーー！！なんで！！？｣｣







及川｢なんでAが応援席にいんの！？！？｣







俺の声を遮った及川の声で




我に返った








A｢ちょ、！声でかいっての！//｣






及川｢なにー？A照れてんの？かわいー！笑｣





A｢おまえっ、ほんとタチわりぃ…//｣






及川｢ちゃんとみててね、絶対勝つから｣






A｢…わかってるよ、ばーか｣









＿＿＿＿そうだった








＿＿＿＿さっき俺









、









、









＿＿＿＿＿＿＿＿2人がキスしてるのみたじゃん

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