秘密のシェアハウスはじめました【かずいつ】

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夢中になって片付けを進めていたら

カーテンから漏れる光は

すっかりオレンジ色になっていた。



《コンコン》



樹「Aさん、片付け終わりましたか？」



ノックの音と同時に聞こえてきた低い声

ぁ、樹くんか…

初めてしっかり声聞いた気がする





『うん！今ちょうど終わったところ！』

樹「壱馬さんが家事の役割分担するって…」

『わかった、今行きます！』





急いで部屋を出ると

ダイニングテーブルに2人が腰かけていた

壱馬さんはスマホをいじっていて

樹くんは猫のマース君を膝の上にのせて撫でている





壱「あ、片付けお疲れさま。」

樹「俺料理無理ですから」

壱「いやまだ何も言ってないじゃん！」

樹「片付けはするんで料理はパスでお願いします」

壱「じゃあいっちゃんはお風呂掃除ね」

樹「えっ…」

壱「んじゃ、僕がリビングの掃除機かけかな？」





壱馬さんはさくさく話を進めながら

ダイニングテーブルの横の壁に設置されてる

大きなホワイトボードに決まった役割を書いていく






『あ！私は家事全般それなりにできるのでなんでも大丈夫です！』

壱「おぉ！じゃあ俺も料理できないからAちゃんご飯係お願いしていい？」

『わかりました！味の保証はないですけど…笑』

樹「大丈夫ですよ、壱馬さんの作ったものよりは絶対おいしいです」

壱「たしかに…笑
あ、でも今日の夕飯はAちゃんの歓迎会だから俺の特製たこやきにします」

樹「たこ焼きだけは本場仕込みでめちゃくちゃ美味しいですもんね」

壱「そう、楽しみにしといて！」

『はい！』

壱「あ、このホワイトボードは予定だったりなんかみんなに知らせることだったり、なんでも書いていいからね」





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◎壱馬→掃除機とトイレ掃除
◎A→ご飯係
◎樹→風呂掃除係

洗濯と茶碗洗いはみんなで協力して！！

そして今日はAちゃん歓迎会！！！

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