私の好きなチョン君。 ページ3
*
JK「……早く来ないと寝ちゃうよ。」
「……っ。」
……甘い誘惑には勝てない。
***
ｷﾞｭｯ＿＿＿＿＿
JK「……いい子だね。」
チョン君に抱きしめられるとクラクラしてどうにかなっちゃいそう……
私をすっぽり包み込むチョン君の大きな身体。
ふわっと香る優しい匂い……
チョン君のこの匂いも凄く好き。
JK「Aって良い抱き心地。」
抱きしめるこの腕はさっきまで違う女の子を抱きしめてたくせに……
私じゃない女の子を抱きしめて……
名前を呼んで……
キスをして……
胸が凄く苦しい……
苦しい気持ちと目の前のチョン君にドキドキする気持ちの板挟み……
チョン君に会いに来るとこの二つの気持ちがぶつかる。
JK「すげードキドキしてるね。」
「っ……チョン君だから。」
ねぇ、チョン君気づいてるでしょ。
私チョン君だから会いたいって思うしドキドキするんだよ……
JK「……可愛い事言うね。」
耳元で聞こえるチョン君の声と抱きしめながら自然に頭に触れるチョン君の大きな手。
「頭ぽんぽん……？」
JK「何かAが可愛かったから。」
「っ……！」
あぁ……
私って何でこんな単純なんだろ？
チョン君の行動や言葉一つでこんな喜んじゃって。
好きっ……
本当に好き……っ……
この気持ちがチョン君に伝わって欲しくてギュッて抱きしめる力を強くした。
JK「……積極的だね。」
って言いながら同じ位の力で抱きしめてくれるチョン君。
「……もっとギュッてして。」
JK「ん……良いよ。」
こんな関係おかしいって分かってる。
頭では分かってても気持ちが……
身体がチョン君を求めてしまうんだから……
このままチョン君が私の物になってくれたらいいのに……っ。
なんてそんな事考えたって無駄なだけだって。
自分が一番分かってるくせに……
口に出したって伝わんないって分かってるのに……
今目の前に居るチョン君が好きで。
好きで仕方が無くて。
「好きっ……」
……チョン君の腕の中で小さく呟く。
ビクッとチョン君の身体が反応したのが分かる。
けど何も言わない。
「チョン君……好きっ……」
何かに反応して欲しくて今度はちゃんと聞こえる位の大きさで伝えると、
JK「うん、知ってる。」
「チョン君は……？」
*
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作者名：未夢. | 作成日時：2017年11月13日 14時
