第1話【日常の終わり】 ページ2
その日、雷門高校サッカー部はいつも通りの日々を過ごしていた
神「天馬！」
天「はい!!」
白「行かせん！」
天「任せた剣城!!」
いつも通りの練習(+白竜の乱入)が行われている中、2人の男が校内に現れた
天「？」
神「どうした？天馬」
天「誰だろう…あの人」
天馬が見る先には音無と話す白髪の長身男性と、黒髪の男の子の姿が
狩「うわ、すんごい不審者感丸出し…」
霧「こら、狩屋!!」
A「……」
白「剣城？」
A「？」
白「どうした？」
A「いや、なんでもない」
白「……そうか」
Aは音無に連れられていく男達を横目で追っていた
天「あー疲れたぁ〜」
信「だね〜」
練習が終わり部室に戻った面々
それぞれ着替えて帰路につこうとした所、音無が慌てた様子で入ってきた
音「みんな部室から出ないで!!」
天「え、音無先生？」
神「何かあったんですか？」
音「少し、問題が起きてね…今その専門家の人が来てるからこのまま中にいて欲しいの？」
天「専門家？」
狩「それって不審者とか？」
輝「でも、それなら警察とかですよね？」
音「詳しくは言えないの…でも、安全が確認出来たら出れるようになるから」
天「その専門家って人は誰かを捕まえに来たってことですか？」
音「…捕まえるとは違うわ……ただ1つわかってるのは細長い箱を回収しに来た事ぐらいね」
白「それはコレか？」
白竜の手には細長い小さい木箱が
音「白竜君それ、どこで!?」
白「ここに来る途中に落ちていたもんでな」
音「貸してちょうだい、今すぐ届けに行かないと」
白「あぁ」
白竜が箱を渡そうと近付いた時、音無の背後…誰もいない扉が勝手に開いたのが目に入った
A「離れろ!!」
白音「「!?」」
動きの止まった2人へと走り、2人を自分と入れ替えるように引っ張った
音「剣城君!?」
白「何をす＿＿っ剣城、なんだそれは!?」
Aのガードするように出した左腕から血が垂れていた
A「クソッ…音無先生、早く"五条"さんに!!」
音「なんで名前…わかったわ!!」
白「剣城…"それ"は何だ」
A「こんな状況なら見えるのは当たり前か」
白竜達の目にはAの腕に爪を食い込ませる呪霊の姿が見えていた
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作者名：ナナシ | 作成日時：2023年10月2日 3時
