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あの日から四年。
あたしは鬼殺隊にいた。
何故かって…。
鬼も、あの九人の鬼狩りにも怒りが収まらない。
逆にどんどん怒りが湧いてくる。
だから、本当はどうするかなんて決めてない。
でもこのまま普通に過ごすなんて無理。
お母様のいない暮らしに、灯りが点くわけない。
何にもしないより、鬼もあの九人の鬼狩りがかかわっている場所で生きていく。
「……。」
でもやっぱり嫌な場所にいると嫌な事は必ず起こるわけで…。
館「A、入っておいで。」
鬼殺隊で信用できる内の一人、お館様に呼ばれて襖を開ける。
そこにはあたしを見るお館様。
そして庭には九人の鬼狩りがいた。
そう、あの日の九人の鬼狩りが。
『”初めまして”。この度、星柱になります。成宮Aです。まだ何も分からない身ですがよろしくお願いします。』
嫌だ。
誰がよろしくお願いしますだ。
よろしくなんてしたくない。
関わりたくない。
お館様…どうすれば…。
館「みんな、Aに優しくね。」
そう言うお館様にあたしはホッとする。
あたしは胸を撫で下ろし、もう喋らなくていいと安心した。
そして色々と話は進められて、今回の柱合会議は終了した。
お館様から前々、柱の仕事は聞いてるからこのまま帰れる。
館「A。」
『?お館様?』
名前を呼ばれて、お館様の方を見ると不安そうな表情のお館様。
目と目の周りは病で見えなくなって痛々しい。
館「対立違反にならないようにね。怪我はダメだよ。」
『…はい。』
どうしてあたしにこれを言ったのか分からない。
でもあたしはお館様の目を見て頷いた。
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作者名:RINA | 作成日時:2020年10月18日 21時