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知念は意外と鋭い。
だからもう薄々勘づいてる、、、
気がする、、、
知「、、、山の話したの、理由があるんでしょ?あの涼介が思い出話するんだもん。」
やっぱり、知念には全部お見通しか。
山「うん。知念、中学の時からずっと言おうと思ってたことがある。」
知「うん。」
部屋が静寂に包まれる。
やっぱりちょっと気まづい。
それでも知念は
俺の前に座って
俺の目を見て
俺の言葉を待っていてくれてる。
1回小さく深呼吸をして
言うことを頭の中でまとめた。
山「俺、前からずっと、知念のことが好きです!」
知「涼介、、、僕は、、、」
山「知念!」
知「はいっ」
知念のことを強く呼ぶと
知念がビクってなった。
山「返事は、、今じゃなくていい。知念の頭の混乱が解けて、ちゃんと考えてからでいい。それまでいつまでも待つから。だから、、、」
知「、、分かった。返事は今はしない。でも、僕のペースで考えて僕のタイミングで返事する。いい?」
山「もちろん!」
言えた。
ずっと言いたくても
言えなかったこと。
返事は今じゃないから
ちょっとほっとしてる。
だって今返事ちょうだいって言ったら
ほぼ絶対返事は
”ごめん”
だからこれでいい。
知念が真剣に考えてくれてる間、
知念の俺に対する気持ちが
”幼なじみの涼介”
から
”1人の男としての涼介”
になるように、
全力を尽くすだけ。
知「ありがとね、涼介。僕のこと好きって言ってくれて。」
山「ううん。俺こそ聞いてくれてありがとう。」
知「僕、涼介が頑張って言ってくれた分、これ以上の答えは出ない!ってくらい考えて返事、するね」
山「おう。」
俺の一世一代の告白。
ゆうてぃーと圭人にも
明日報告しよう。
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作者名:ちいたか x他1人 | 作成日時:2019年1月30日 16時