【仮面ライダーエグゼイド】彼が唯一勝てない彼女。２

対峙する。 ページ10

大我と、ニコちゃんの前に飛び出す。

「もうやめてください！！」

ロッドを構えて黎斗さん…いや、デンジャラスゾンビに向かって叫んだ。

「Aか…？」

「えっ？！A？！どうして？！」

仮面ライダーの姿の私に大我とニコちゃんが驚く。

「えぇっ？！！Aちゃんなの？！どーゆーことぉぉ！！もう、ピプペポパニックだよぉ！」

「ふふっ…明日那さんの姿なのにポッピーみたいになってますよ？」

「はっ？！」

やってしまったとばかりに明日那さんが落ち込んでいるのがわかる。

「やはり、私の敵になるんですか…？」

「今、ニコちゃんの治療の邪魔をするならそうなります。」

ロッドを向ける先の彼は、表情が見えない。

「お前は下がってろ。あんだけ言われてる俺がやらなきゃ意味ねーだろ。」

大我はドラゴナイトハンターのガシャットをキメ技スロットに差し込む。

私が少し後ろに下がると、大我は必殺技を繰り出した。

デンジャラスゾンビは思いっきりそれを喰らう。

「黎斗さんっ」

思わず小さく彼の名前を呼ぶ。

倒れたはずのデンジャラスゾンビは、再び再生して歩き出す。

「私は不死身だ。」

「上等じゃねーか！」

デンジャラスゾンビは大我に襲いかかり、大我もそれに応戦する。

私は、明日那さんとニコちゃん、２人の元へと駆け寄る。

「大丈夫？！」

「それより説明してよ！なんでAが仮面ライダーに変身してるの？！」

ニコちゃんに詰め寄られ、ポッピーじゃないけどピヨる。

「えっと…テへ？」

「笑って誤魔化さないで！！」

「ニコちゃん…私ね、みんなを守りたかったの。ただそれだけ。でも勇気がなかった。ニコちゃん…あなたのおかげで勇気が出たの。ありがとね？」

「そんなの理由になってない！！」

「うわっ！」

ニコちゃんの声と被って永夢の声がして、そっちを見るとそこには変身のとけてしまった永夢の姿。

「永夢っ！！」

慌ててロッドを手にパラドクスの元に走ろうとすると、そんなパラドクスにリボルが攻撃をした。

「エグゼイドに勝利を与え、自分は完全な存在となるのだぁぁ！！」

リボルはさらに連続でパラドクスに攻撃を繰り出すが全て防がれてしまう。

一歩、また一歩とパラドクスがリボルに近付く。

「バカの一つ覚えなのはゲームキャラの悪い癖だなぁ。俺の心を滾らせるな！」

パラドクスはガシャットの丸い部分を回転させ、パーフェクトパズルから、ノックアウトファイターへと変身した。

イメ画。→←勇気さえあれば。

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