勇気さえあれば。 ページ9
「ヤダ…なんで。」
ガシャットを持つ手が震える。
どうして?
あんなに欲しかった戦える力。
やっと手に入ったの。
戦えるようになったのにっ!!
「止まってよ…」
もう片方の手で震える手を抑える。
それでも止まらない震え。
なんて私は臆病なんだ。
少しだけ視界がぼやける。
その時ガシッと腕を掴まれ、驚き顔を上げた。
「大我…」
そこには、ガシャコンマグナムを敵に構えたスナイプの姿。
「無理してんじゃねー!そんなんで変身してなんになると思ってんだ!!」
「わっ…私だって…」
戦える!!
そう言おうと思ってるのに言葉が続かず詰まる。
「お前はここで守られてればいいんだ。」
大我は私を庇いながら必死に戦うが、数が多いことと、以前よりリボルが強くなっていることにより、中々戦況は厳しい。
永夢も、1人で2人を相手にしている。
やっぱり、私も…
「お前は何もするな。」
大我はそう言うと、一つのガシャットを取り出し、ゲーマドライバーに差し込んだ。
ドラゴナイトハンター。
「グラファイト…」
大我の話で聞いた。
グラファイトはドラゴナイトハンターというゲームのバグスター。
飛彩先生の彼女から産まれた。
少しだけ、グラファイトを思い出す。
大我がドラゴナイトハンターを使いレベルアップをすると、永夢もレベルを上げるためにレバーを引く。
2人になった永夢は、パラドクスとデンジャラスゾンビ、1人ずつ相手にしようと飛び込むも、2人ともパラドクスに遊ばれるように戦わされてしまう。
レベルの上がった大我は、バグスターを一層するも、フリーになったデンジャラスゾンビが襲いかかる。
柱に隠れて、ゲーマドライバーを腰に装着する。
後少しの勇気があれば…
手の中のガシャットを見つめると
「大我!!そんなやつに負けんな!!うわぁぁぁ!!」
ニコちゃんの声。
慌ててそちらを見ると、ニコちゃんがモップでデンジャラスゾンビに向かって行くのが見えた。
そのままモップでデンジャラスゾンビを叩く。
しかし、デンジャラスゾンビには全く効かず、モップを掴まれ飛ばされてしまった。
そんなニコちゃんを大我は受け止める。
生身のニコちゃんですら立ち向かってったのに…
私は…私は…
目を閉じ、小さく深呼吸をし、そっとガシャットのボタンを押した。
“ときめきクロスオーバー♪”
「変身。」
ガシャットを、ゲーマドライバーに差し、目の前にきたアイコンを人差し指で押した
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ぽんた(プロフ) - 1日で一気見しました!!このお話本当に好きなのでとても続きが気になります!!お忙しいのかと思いますが更新再開まで楽しみに待っています! (2022年8月1日 10時) (レス) @page29 id: 45453c7a9e (このIDを非表示/違反報告)
れ - はじめまして!九条推しなので復活するかどうかが気になるところです〜 (2018年1月2日 22時) (レス) id: d1132cf304 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - ゆうみんさん» コメントありがとうございます!!どうなっていくんでしょうか!?私にもわかりません(笑)見切り発車で書き始めてしまったので、気分次第で内容変わってます(笑) (2017年11月10日 22時) (レス) id: 382cc0fa79 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 夏みかんさん» ハーレムいいですよね!誰落ちかも考えてないですが(笑)当分は黎斗さんと絡みます。(笑) (2017年11月10日 22時) (レス) id: 382cc0fa79 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああめちゃ気になるエムやパンドラ達は彼女ちゃんはどうなる楽しみです (2017年11月8日 8時) (レス) id: 307c709a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:m | 作成日時:2017年10月12日 12時