恐怖。 ページ8
私と永夢は、前を歩く大我に黙ってついていくと、ある程度の所で止まって大我がこちらへ振り返る。
「この辺でいいだろう」
まっすぐ永夢を見据えガシャットを構えると、永夢は大我をまっすぐみつめた。
「大我さんはゲームを楽しむ為に戦ってるわけじゃないんですよね…」
「あっ?」
「本当はゲーム病の被害を食い止めたいって思ってるんじゃないんですか?」
まっすぐ見る永夢から視線を外す。
「お前らお医者さんと一緒にするな。」
「あんなにニコちゃんのこと怒ったのも、彼女の事を本気で心配したからじゃないんですか?!」
大我の腕を揺さぶると、大我はそれを突き放した。
「黙れ!」
「永夢…。」
突き飛ばされた永夢の服を掴むと、その手を優しく覆ってからそっと外される。
「彼女のストレスの原因は僕がゲームに勝つことです。だからバグスターは僕に味方するし、僕の攻撃もきかない。だから大我さんっ!!オペをお願いできませんか?ニコちゃんを救えるのは大我さんしかいないんです!」
永夢の言葉に、大我が小さく笑った。
「人の心配してる場合かよ。」
「ちょっと大我っ!!」
まさか言わないよね?!なんて牽制すると、言わねーよ、と言わんばかりの人をバカにしたような笑いを小さく私に返す。
「言われなくても、バグスターは俺が始末してやる。」
そう言うと、ガシャットを永夢に向けて構え、スナイプに変身する。
それはニコちゃんもだけど、永夢のバグスターもってこと…なんだよね?
私も、少しだけ覚悟してポケットの中のガシャットを握りしめる。
するとそこにリボルが現れ、永夢を守るように囲んだ。
「お願いします。」
永夢は、大我にそう言うと横に飛んだ。
それと同時に大我はリボルに攻撃を始める。
柱からそんな光景を覗く。
やるなら今か?!
なりたかった仮面ライダー。
でも、いざ敵を前にすると躊躇してしまう。
「ハハハハッ。俺と遊ぼうぜ、永夢。」
声の方に視線を向ければ、そこには楽しそうなパラドと、黎斗さんの姿。
パラドは、見たことのないガシャットを手に持っていた。
「スナイプのガシャットは回収する。」
黎斗さんもガシャットを構える。
「来ると思ってたよ。」
永夢が2人に向かっていくと、2人はそのまま変身した。
「オペの邪魔はさせない。」
永夢は、マイティーブラザーズのガシャットで変身する。
私は…私は…
ガシャットをポケットから取り出した。
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ぽんた(プロフ) - 1日で一気見しました!!このお話本当に好きなのでとても続きが気になります!!お忙しいのかと思いますが更新再開まで楽しみに待っています! (2022年8月1日 10時) (レス) @page29 id: 45453c7a9e (このIDを非表示/違反報告)
れ - はじめまして!九条推しなので復活するかどうかが気になるところです〜 (2018年1月2日 22時) (レス) id: d1132cf304 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - ゆうみんさん» コメントありがとうございます!!どうなっていくんでしょうか!?私にもわかりません(笑)見切り発車で書き始めてしまったので、気分次第で内容変わってます(笑) (2017年11月10日 22時) (レス) id: 382cc0fa79 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 夏みかんさん» ハーレムいいですよね!誰落ちかも考えてないですが(笑)当分は黎斗さんと絡みます。(笑) (2017年11月10日 22時) (レス) id: 382cc0fa79 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああめちゃ気になるエムやパンドラ達は彼女ちゃんはどうなる楽しみです (2017年11月8日 8時) (レス) id: 307c709a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:m | 作成日時:2017年10月12日 12時