【仮面ライダーエグゼイド】彼が唯一勝てない彼女。

脱出。 ページ40

“ゲーム病の患者さんが来てる。オペに行くから大人しくしててね？”

永夢からきたメール。

私は“わかった。”とだけ返信をして点滴を抜く。


“Aちゃん！お土産買ってくから静かにしててね！”


ポッピーからもメールがきて、思わず笑う。


「はいはい。分かってますよ〜」

“大丈夫だよ！”と返信をすると、飛彩先生からもメールが届く。

“いいか、大人しくしていろ。”


「私、信用ないね(笑)」

“努力しますね？”とふざけて返信。


「まぁ、みんな正解なんだけど…」



部屋にあるものを使って勝手に処置し、部屋を漁る。

「みーつけたっ♪」


備え付けのクローゼットから自分の洋服を見つけて着替えた。

スマホの画面を見る。

“幻夢コーポレーション社長失踪”の見出しと共に黎斗さんの写真が一枚。



彼はもう、幻夢コーポレーションにはいない。

いるとしたら、私が最後にいた所。


記憶を遡る。



たぶん、あそこだな…



GoogleMapで場所を確認し、コートを羽織った。



「いつまでもお荷物じゃいられない。きっと出来る。」



自分に言い聞かせて、部屋の扉を静かに開ける。

辺りを見回して、誰も居ないことを確認。




「いきますか！」





柱などを駆使しながら、誰にもバレないように病院を抜け出した。






クローゼット内にカバンはなく、持っているのはスマホのみ。


少し距離はあるが歩けなくはない。





「永夢たちも甘いな。コートを置いとくなんてね。私の行動力なめんなよ！」






スマホを確認しながら歩き出した。




目指すは黎斗さん。







交渉するんだ。





私にも、人を守る為の力が欲しいから。

ただいま。→←考える。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す