プログラム。 ページ24
「いえ！これはあくまでついででして…」
「ついで？」
「あの、私、説明書がないとゲームうまく出来なくて…ちゃんと出来てるか不安なんです。」
「そういうことでしたか…それは失礼しました。」
やった！これで説明書ゲットだぜ！なんて思っていたのに、黎斗さんは、しかし…と言葉を続ける。
「このゲームには、まだ説明書がないんです。」
「そうですか…」
きっと、私が相当落ち込んでいたんだと思う。
黎斗さんはにっこりと笑った。
「まだ書面化は愚か、データ化すらされてはいませんが、ここにはすでに準備出来てます。」
頭を指差す黎斗さんは笑顔を崩さす私の横へと腰掛けた。
「おっしゃっていただければお答します。」
じゃあ…とゲーム機を早速取り出して起動させると、黎斗さんは画面を覗き込む。
えっとですね。
不満ってことではないんですがね？
近くないですか？
さらりと柔らかな髪が頬に触れる程近いです。
でも、好意でしてくれていることなんだから…と疑問をぶつけていく。
「あぁ、ここはこのボタンを押すと…」
「なる程…でも、こうやった方がプレイヤーは分かりやすいかと…」
「ちょっと待ってくださいね。」
私の意見に、ゲーム機をパソコンへとつなぎキーボードを鳴らし始めた。
その様子を後ろからみてみる。
パソコン上にはぎっしりと数列。
プログラムを組み直しているようだった。
「あれ？」
「どうかしましたか？」
「いや、ここの数列おかしくないですか？このままだと、キャラが一定量動くと体力が減っていくような…」
指差す数式を確認した黎斗さんは、確かに間違えている…とあっという間に直してしまった。
「流石黎斗さんですね！仕事が速い。」
「いえ、むしろプログラムなども出来るんですか？」
「専門書を齧った程度ですよ(笑)出来ているものを直したりは出来ますが、１から作り上げたりは出来ませんし」
「素晴らしい…あなたはなんて優秀な方なんだ！」
そんなストレートに褒められる事なんてないから正直照れちゃいます。
「いえ、お役に立てて良かったです。」
「是非我が社に欲しい人材だ…」
「お言葉だけちょうだいしておきますね？」
ふと、時計を見ると仕事までの時間があまりないことに気付く。
「私、そろそろ仕事に行かないと行けないので…」
「これは失礼しました。いつでもまたお越しください。あなたなら大歓迎です。」
笑顔で送り出された私は、病院に向かって走り出した。
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m(プロフ) - Mさん» これから少しずつ増える予定です！今は、社長や大我多めですが…一応、全員と絡ませるつもりではありますのでお待ちください！ (2017年10月8日 22時) (
レス) id: 382cc0fa79 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 永夢ー！....に会いたいですー！永夢との絡み多くお願いします！ (2017年10月8日 0時) (レス) id: 7d414107ba (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - Mさん» コメントありがとうございます！エグゼイドロスは抜けませんよね…また、面白いと言っていただけるように頑張ります！ (2017年10月7日 9時) (レス) id: 382cc0fa79 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 頑張ってください！この話面白いし、エグゼイドロス何で私 (笑)永夢ーー！ (2017年10月7日 2時) (レス) id: 7d414107ba (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - YUMEさん» ありがとうございます！レス遅くなりすみません！続き、頑張ります！ (2017年9月24日 23時) (レス) id: 382cc0fa79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：m | 作成日時：2017年9月12日 1時
