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ウルサい女。 ページ22

side.飛彩

親父に呼ばれて聖都大学附属病院に戻ってきて、新しい仮面ライダーと対面した。

随分と甘いやつだ。

しかも、何故か看護士が1人増えていた。

これがまた、正直ウルサい女だった。

一々突っかかってくる面倒な女。


これが第一印象だった。


オペの度にいるこいつは、いつでも真っ直ぐだった。


今回、そんなAは思い詰めた表情のまま走り去った。


気になった。


今回も、研修医への言葉に突っかかってくると思ったのにそれがなかったから。


病院に戻ると急患が多く、医師が足りていなく仕方なく執刀する。


全てが終わり、今日の糖分補給をしていなかったので摂取の為CRへと向かう。


「ポッピー?何をしているんだ。」

「あっ、飛彩…」

いつでもポッピーは21時には寝る。

なのに、21時半なのにまだ起きていて不思議に思った。

「Aちゃんがまだ戻ってこないの。ナース服のままだから、そのまま帰るとは思えないのに…」

あいつ、まだ戻らないのか…


「今から少し俺はここにいるし、あいつだって良い年した大人だ。大丈夫だろう。」

でも…と反発するポッピーも疲れているようで一言よろしくと残してゲーム機へと入っていった。

ケーキを皿にうつし、ナイフとフォークで切り分ける。

一口、食べた所で足音がした。

時計を確認すると22時を過ぎていた。


Aの表情は、走り去った時に比べれば少し良くなっていた。

間抜けな腹の音に、仕方なくケーキを1つ譲ると、まるで花が咲いたように笑った。

くだらない話をし、着替えるために奥へと消えたA。

あんなのでもあいつは女だ。

1人で帰す訳にも行かんだろうと声をかける。

ガサガサと色んな所をあさり、顔を青くする。

そして、スマホの画面をみて真っ白になった。

失礼ながら画面を覗くとそこは無免許医からのメール。

“随分と仲がいいんだな…”

そう言いそうになった自分に驚く。

「あぁ…と、歩いて帰れますので…」

「家はどの辺りだ?送ろう。」

「いえいえ!えっと、タクシー呼びますし!」

「なんだ?俺の送迎じゃ不満か?」

「そんなことはっ!!えっと、じゃあお願いしてもいいですか?」

しおらしいこいつは調子が狂う。

「初めからそういっている。」


Aは、車の中では静かだった。

一々突っかかってこない。


チラリと見た彼女の横顔は、とても儚く…


「おいっ。」

「えっ?」

「いや、なんでもない。」


声をかけないと消えてしまうかと思った。

説明書。→←笑顔。



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設定タグ:仮面ライダーエグゼイド , 特撮   
作品ジャンル:アニメ
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m(プロフ) - Mさん» これから少しずつ増える予定です!今は、社長や大我多めですが…一応、全員と絡ませるつもりではありますのでお待ちください! (2017年10月8日 22時) (レス) id: 382cc0fa79 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 永夢ー!....に会いたいですー!永夢との絡み多くお願いします! (2017年10月8日 0時) (レス) id: 7d414107ba (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - Mさん» コメントありがとうございます!エグゼイドロスは抜けませんよね…また、面白いと言っていただけるように頑張ります! (2017年10月7日 9時) (レス) id: 382cc0fa79 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 頑張ってください!この話面白いし、エグゼイドロス何で私 (笑)永夢ーー! (2017年10月7日 2時) (レス) id: 7d414107ba (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - YUMEさん» ありがとうございます!レス遅くなりすみません!続き、頑張ります! (2017年9月24日 23時) (レス) id: 382cc0fa79 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:m | 作成日時:2017年9月12日 1時

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