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夕方、スポ少の生徒たちが帰った後。
ニノは学年の先生と会議中。
私は仕事を片付けてそっと保健室に行った。
智「こんな時間になんだよぉ…あれ、Aだ」
「うん、こんな時間にごめん」
智「いや、俺はてっきりニノかと思って」
智くんは眠そうに目をこすりながら、椅子を出してくれた。
智「どした？」
「どした？じゃないでしょ」
智「ん？」
「翔くんと会ってるってどういうこと？」
智くんは部屋の外を気にしている。
「大丈夫、ニノ今会議中だから」
智「なぁんだ、よかった」
「てかそんなにしょっちゅう保健室来てるんだ、ニノ」
智「うん、最近体調崩しがちみたい」
「……え？ニノ具合悪いの？」
智「まあ、ただ昼寝してる時のほうが多いんだけどね。時々うなされてたり、気持ち悪いって言い出したと思ったら吐いちゃったり」
具合悪いなんて知らなかった。
帰ったら聞いてみよう。
「で、本題。詳しく話聞きたいんだけど、どっか飲みにでも行かない？」
智「いや、それはさすがにニノに怒られるって」
「今日は校長教頭がいる飲み会だから夜中まで帰れないって。今日しかチャンスないよ」
智「うーん……大丈夫かなぁ……」
「場所は後でメールで送る。8時待ち合わせでいい？9時のほうがいい？」
智「8時でいいけど。本当にいいの？ニノにコソコソ隠れてこんなことして」
「別に浮気してるわけじゃないんだから大丈夫だって」
8時ね！と言って私は保健室を後にした。
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作者名：はつる | 作成日時：2017年2月17日 19時
