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二「絶対？もう好きにならない？」
「うん。ない。私不倫なんてできないもん」
二「そっか」
ニノに虚ろな目で見つめられ、私は言葉を失った。
二「じゃあさ、俺にしとく？」
「………。」
二「俺フリーだよ。不倫も浮気もしなくて済むよ」
「ニノ、冗談もほどほどにしないとさ、私、本当にニノのこと利用しちゃうよ」
二「いいよ」
「良くないから。お互い何もメリットないでしょ」
二「メリット？そんなんいらねーよ」
「いや、でも、」
二「冗談なんか最初から言ってないし、俺のこと利用していいし、メリットなんていらない。俺はAを俺のものにしたい。それだけ」
「………。」
二「あいつに振られたのにまだダメなの？俺は何すれば好きになってもらえるの？」
「……ニノ、この話もうやめよう」
二「ねぇ、俺のことどう思ってんの？ウザい？キモい？めんどくさい？ただの友達？」
「やめて」
二「なんで弱ってる姿見せるんだよ。弱みに付け込みたくなっちゃうじゃん」
「私だって！」
今日初めてちゃんと目が合った。
ニノの視線が揺れている。
「私だって、ニノのこと好きになりそうで、でもそんなのダメだって必死で制御してるの！」
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作者名：はつる | 作成日時：2017年2月17日 19時
