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貴｢なんで？｣
爆｢これからだったつーのに、てめぇが居なくなっからだろーが｣
貴｢勝己も別れることに同意したじゃん｣
爆｢……してねぇ｣
貴｢いや、したし｣
爆｢してねぇ！取り消す！｣
ガバッと急に起き上がって大きい声を出すから驚いてしまって、言葉を忘れる
爆｢……｣
私と目が合った勝己は、アルコールのせいか少し潤んだ瞳とほんのり赤い顔で苦しそうな表情だった
爆｢夢ン中でくらい…許せや｣
小さな声でボソッと呟いたかと思うと、腕を引かれて抱きしめられる
爆｢クソ……もっと早くこーしときゃよかった｣
弱々しい声に胸がきゅっとなる
貴｢ほんと、勝己はわかりずらしい、ぜんぜん言葉にしてくれないし、気づくの遅いし｣
爆｢るせぇ…｣
貴｢でも…今からでも、遅くないんじゃない｣
爆｢フッ…都合のいい夢だわ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿好きだ｣
面と向かって初めて言われた
ずっと聞きたかったその言葉
未だに夢だと思ってるのは不服だけど、それでもいいやと思うほど、愛おしさが勝ってしまった
貴｢もー、そういうのはちゃんと目、覚めてるときに言ってくれる？
夢じゃないですよ、現実ですよ、勝己さん！｣
少し身体を離してほっぺをムニーっと引っ張ってやると
ポカンとした顔で私を見る
爆｢……は？｣
伸びてきた勝己の手が私の頬を包んで
まるで本物か、体温を確かめるように優しく撫でる
貴｢私がいないと、そんな弱っちゃうんだね？｣
意地悪な顔して笑ってやると
今までの自分の言動を思い出したかのように頬を紅潮させる勝己
そんな姿はじめて見るから、思わず笑ってしまう
ッだー〜〜ーッ！、と吹っ切るような叫びを声を吐いて
私と視線を絡める
爆｢悪ぃかよ！！てめぇは違うンか！！｣
てっきり、｢笑うな！コロス！｣とか言われるんだと思って、何度目か分からない素直さに驚く
貴｢違わない、私も勝己のことばっか考えてた
ねぇ、もう一回言ってよ。
今度は夢の中の私じゃなくて、現実の私に｣
勝己の赤らんだ頬にそっと触れてそう言うと
赤い瞳は真っ直ぐ私を見つめる
大きな掌が後頭部を覆って
優しく勝己のもとへ引かれる
鼻先が、触れ合う
爆｢好きだ｣
改めて言われると少しくすぐったくて、恥ずかしくて
体温が上がった
瞼を閉じたのと同時に勝己との距離は、もう一度ゼロになった
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桜羽(プロフ) - ゆうさん» 本誌、読んでおります…！なるべくネタバレには気を張ってるんですが、ヒーローチップスは触れたくなっちゃいました…。 (2022年10月11日 2時) (
レス) @page47 id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ヒーローチップス好きすぎる、、、もしや本誌よんでます？？ (2022年10月10日 23時) (レス) @page46 id: fe7b1d6009 (このIDを非表示/違反報告)
桜羽(プロフ) - ゆうさん» こちらこそコメントいただき、当作品を見つけてくださりありがとうございます…！少しでも楽しんでいただければ幸いです。 (2022年9月27日 0時) (レス) id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 短編集みたいなのがありそうであんまりないので嬉しいです!ありがとうございます!! (2022年9月14日 23時) (レス) @page36 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羽 | 作成日時：2022年7月14日 23時
